石原さとみ、第1子出産後初の映画「ミッシング」が2024年公開 “育児放棄の母”と叩かれる役に監督「メンタルが削られる芝居の連続」(1/2 ページ)
覚悟を決めた石原さんは「今の私だからこそ、できる役です」
俳優・石原さとみさんの主演映画「ミッシング」が2024年に公開決定。「空白」「ヒメアノ〜ル」の吉田恵輔監督がメガホンを取り、「新聞記者」「ヴィレッジ」などの作品で知られるスターサンズが企画を担当しています。
吉田監督が脚本も手掛けた同作は、世の中の狂気をあぶり出す“社会派エンターテインメント”作品。
ある少女の行方不明事件を題材に、娘が姿を消した際に好きなアイドルのライブに足を運んでいたことから、“ライブ狂いで育児放棄の母”とネット上で誹謗(ひぼう)中傷を浴びることとなった沙織里、視聴率を獲得するために「偏向報道」へとかじを切ってしまうマスメディア、時間とともに事件への興味を失っていく世間を通じ、現代社会の闇を描いているとのことです。
情報の荒波に翻弄(ほんろう)される沙織里役を演じるのは、2022年4月に1児の母となったことを公表した石原さん。
同作が出産後初にして1年9カ月ぶりの映画撮影の現場だといい、「6年前、吉田監督に、どんな役でもいいから一緒に仕事がしたい、と直談判しに行きました。そこから数年後、この作品の連絡を頂き、嬉しさのあまり叫びました」「我が子という自分の命よりも大切な存在を知った今、この役柄は本当に辛く苦しく精神が削られます。ですが、今の私だからこそ、できる役です」と作品への覚悟と熱い思いを明かしています。
吉田監督は、「脚本を書いた時、いちばん思い浮かばない人をキャスティングしてみたかった」と、石原さんの主役起用の理由を明かした上で、「キャスト達はメンタルが削られる芝居の連続だと思います。しかし、どんな状況でも前に進む強さ、他者への想像力や共感。人間の愚かしくも美しい瞬間を撮影できたら幸いです」とコメント。現在進行中だという撮影の過酷さに言及する一方で、その苦しさの果てにある人間の美しさを描こうという意図を明かしていました。
なお、同作について吉田監督は、「自分のキャリアの中で最も覚悟のいる作品」「執筆中から何度も手を止めてしまうほど、辛く苦しい現実を描きました」とも語っています。
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