瀕死の子猫に献血をして帰ってきた猫の姿がイタリアで撮影されました。YouTubeに投稿した動画は記事執筆時点で4万7000回再生を突破するなど話題となっています。
猫の名前は「Philip(フィリップ)」。飼い主さんいわく、瀕死の子猫に献血をして帰ってきたところを撮影したそうです。よく見ると前足と後ろ足にそれぞれ黄色の包帯が巻かれています。それが気になるのか、フィリップは少し変わった歩き方をしていて、飼い主さんは思わず少し笑ってしまいます。
見る人によっては「飼い主さんが猫に献血を強要しているのでは?」「なんだかかわいそう……」と思われるかもしれません。しかし、このように献血に協力する猫は「供血猫(きょうけつねこ)」と呼ばれており、献血をする前には健康に関するたくさんの条件をクリアしなければいけません。そのため、献血ができたフィリップはとっても健康な猫であるということ。また、動物病院によっては献血をした猫にちょっとしたお礼もあるそうです。
「供血猫」を知っている人はまだ少なく、健康な猫たちからの献血でたくさんの命が救われているということもまだあまり知られていません。動画だけでは伝わりにくいかもしれませんが、小さなヒーローであるフィリップを飼い主さんも誇りに思っていることでしょう。
コメント欄には、「彼はヒーローだね!」とフィリップを称賛する声が寄せられました。そのいっぽうで「笑わないであげて」や「どこが面白いの? ほかの猫を救うために献血をしたフィリップに愛を示してあげて。たぶんおやつも必要」など、思わず笑ってしまった飼い主さんを諭す声も。それぞれの意見はあるものの、多くの猫好きさんの関心を引く動画になりました。
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