漫画『テニスの王子様』のキャラクター・海堂薫に思いをはせてオタク女性が書いた2021年のブログエントリ「プリンスオブテニスの親に感情移入しようぜ」が、2023年5月に再び注目を集めています。Twitterでは多くの反響の声とともに、記事執筆時点で4000件以上のいいねが集まりました。オタクの愛ってすごいんだな……。
投稿者は、Twitterユーザーのお塩じゃけ子(@32_sio)さん。“テニプリ”愛あふれるお塩じゃけ子さんは、以前にもランダム封入されているキャラクターカードをコンプリートするまで開封し続ける動画が大きな話題になりました(関連記事)。
そんなお塩じゃけ子さんが5月11日にツイートしたのが、『テニスの王子様』のキャラクター・柳生比呂士、海堂薫、河村隆の名前がずらりと並ぶ「おなまえシール」の写真。一般的には自分や子どもの名前で作って持ち物に貼るためのアイテムですが、お塩じゃけ子さんがこのシールをキャラクター名で作ったのにはある理由がありました。
「親の気分、味わいたいよね」
5月11日は、お塩じゃけ子さんいわく「スーパーウルトラグレートデリシャス大車輪親孝行ボーイ」な海堂薫の誕生日。2021年5月のこと、お塩じゃけ子さんは幼いころの海堂やその家族を思いをはせていました。
海堂が初めて歩いた日、おゆうぎ会、入学式……。愛情あふれる日々を過ごしながら成長する海堂を頭に描いていると、浮かんだのは「親の気分を味わいたい」という思いでした。そこでお塩じゃけ子さんは、「全ての親が等しく苦労するイベント=さんすうセットのお名前貼り」を体験してみることにしたのです。……ん?
現実世界の入学準備時期に被らないよう配慮しつつさんすうセットを入手し、大量のお名前シールを用意したお塩じゃけ子さん。目の前にはおびただしい数の「かいどう かおる」のシールと、「ちっっっっっせ〜おはじきだの、ほっっっっっせ〜棒っキレだの」が並びます。
まず外箱にひらがなで大きく名前を書いたら、海堂の親になった気分を味わうためのお名前付けがスタート。時計や図形を学ぶブロック、数字のカード、細長い棒の一つずつに「かいどう かおる」のシールを貼っていきます。
そしてついに“ラスボス”がやってきました。そう、「おはじき」です。小さなおはじきのひとつひとつに小指の先ほどの「かいどう」「かおる」のシールをピンセットで貼っていく作業の大変さに、一瞬目の前が真っ暗になるお塩じゃけ子さん。しかし遠のく意識を何とか呼び戻し、執念で全てのおはじきにシールを貼り終えました! 親心、すごい……!
遂に完成した「海堂のさんすうセット」。大小全てのアイテムに「かいどう かおる」のシールが貼られています。ハァ、ハァ……と息を荒くするお塩じゃけ子さんの感想はというと「二度とやらねーーーーーーー」とのこと! やはり親の気持ちを味わうというのはなかなか大変だったようです。
……と思いきや、最後には「次は『あくつじん』でやろうと思います」と新たなキャラクターでの挑戦計画もつぶやくお塩じゃけ子さんなのでした。オタクってすごい……!
投稿は「笑いすぎて声出た」と多くの笑いを誘ったほか、「推しの算数セットを生成するオタクの狂気(※純粋な称賛です)ににっこりしちゃった」「テニプリ界隈なんでこんな楽しいブログばっかなんですか!?!?」「ほんとに大好きすぎる」とコメントが寄せられています。
お塩じゃけ子さんは、この投稿から2年が経った今もブログ「はやく真人間になりたい・嘘・なりたくない」やTwitter(@32_sio)で『テニスの王子様』への愛を発信中です。
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