総合保険代理店「R&C」は5月31日、「R&Cマガジン」にて、推し活をしている20〜50代の男女1000人に、推し活の消費事情について聞いた「推し活にかけるお金」調査の結果を公開しました。調査の結果からは、1カ月に推し活に使う金額などが明らかになっています。
コロナ禍も一段落し、推し活を後押しするイベントも増加。関連するグッズやサービスも次々と販売され、推し活の状況はますます盛り上がっています。そこで、事前調査として20〜50代の男女8000人に「推し活をしていますか?」と質問。現在推し活をしている、または5年以内に推し活をしていると回答した1000人を対象に本調査を実施しました。
調査では、「推し活にかけるお金」をキーワードに、金額や使い方について重点的に質問。推しの分野によって、お金を使うシーンや必要となる金額が大きく異なることを想定し、13の分野別に平均金額を分析し比較しています。
1カ月で推し活に使う金額は?
調査に回答した人の男女比は3:7。なお、事前調査を年代別に見ると、若い世代ほど推し活をしている割合は多く、20代では31%と、おおよそ3人に1人がなんらかの推し活をしているという結果が出ました。
まずは、「推し活に使っているお金は、おおよそ月にいくらか?」という質問。回答から平均値を算出。回答者全員の回答から出した平均値と、推しの分野ごとの平均額も出して比較しました。
推し活に使う月平均金額を「推しの分野」別にランキングにしたところ、1位は「俳優(舞台)」で3万1375円という結果になりました。2位以下はすべて平均1万円台のため、突出した金額と言えそうです。なお、全体の平均は月1万6605円となっています。
なお、13の分野の中で最も平均金額が低かったのは1万1268円の「スポーツ選手」。チケット代が1万円を超えることもめずらしくない舞台のファンと、テレビなどでも観戦することが可能なスポーツのファンでは、その消費行動が異なるのも納得です。
一方で、月に使うおおよその平均金額は、すべての分野において1〜5000円がボリュームゾーン。分野によっては「0円」という回答も見られました。
費用は予算内におさまっている?
「推し活費は予算内におさめていますか?」という質問では、「予算の範囲内で楽しんでいる」と回答した人がもっとも多く、全体の40%という割合に。次に多かった回答の「あまりお金を使わずに楽しみたい」(27%)と合わせると、7割近くの人が堅実なお金の使い方をしているようです。
また、今回の調査では、推し活費用のための工夫について自由記入で回答を募集。推し活のために貯金や節約をすることのほか、クレジットカードなどでポイントを貯める「ポイ活」で推し活費用を捻出するという回答もありました。
推し活の中でも何にお金を使っている?
調査結果からは、推し活をしている人の多くが意外にもシビアなお金の使い方をしていることが明らかになっています。推し活にかけるお金の使い道を厳選していく中で、一番お金を使っている項目は何なのでしょうか。
推し活で使っているもの上位3つと、中でも特にお金を惜しまないものについて質問したところ、推し活のお金の使い道として1位になったのは「グッズ類」である一方で、お金を惜しまないものの1位は「チケット代・イベント費用」という結果となりました。近年、形に残らない「コト消費」が好調ななか、推し活に使うお金に関してもこの傾向が出ているようです。
「推し疲れ」をしないためには?
また「推し疲れを感じるかどうか」について聞いたところ、「まったく感じない」人が57%と過半数でした。
なお、「推し疲れを感じている理由」で一番多かったのは「出費」。推し活に使うお金のポリシーについての回答で「長く続けるためにも無理はしない」というコメントが見られたように、推し活を続けるにはお金の使い方を堅実に見極めることが大切だということがうかがえる結果となりました。
このほか、「R&Cマガジン」では、推し活をしていてうれしかったことなど、詳細な調査結果を公開中です。
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