オーストラリア出身の俳優ケイト・ブランシェットが6月21日から25日まで英サマセットで開催されている世界最大級の野外フェス「グラストンベリー・フェスティバル 2023」にサプライズ出演。現地時間23日に登場した米ポップデュオの「スパークス」と共演し、2人のMVで披露した異様なほど中毒性の高いダンスを再現しました。
2023年にリリースされたスパークス26枚目のアルバム「The Girl Is Crying In Her Latte」の表題作MVで、黄色いスーツに黒のインナー、白い靴と赤いヘッドフォンというスタイルでダンスの才能まで披露していたケイト。
54歳にして披露したエキセントリックな動きは多くの人を魅了し、「何でこんなにキレキレなんだろう?」「ちょっと普通じゃないバンドとちょっと普通じゃない女優の組み合わせ、まさにぴったり」「とんでもない中毒性」などと話題になっていました。
MV公開から3カ月がたったグラストンベリーのステージ上で、「スパークス」メンバーのラッセル・メイルが「今夜は超スペシャルなお楽しみがあるんだ。最近この曲のビデオを作ったんだけど、ケイト・ブランシェットが出演してくれるというすばらしい栄誉にあずかった」と声を上げると、会場からは大歓声があがりました。
紹介を受けたケイトは、黒縁の眼鏡が緑のサングラスになっている以外、MVそのままの格好でステージに登場。観客に向かってほほ笑んでいるものの、曲の世界観を再現するためかひと言も言葉を発さずにパフォーマンスに突入。小気味よくステップを踏み、肩を上下に揺さぶり、表情を全然変えないままフリーダムな腕の動きを披露するという、MV同様のものすごく“クセ強”なダンスに没頭するケイトと会場が一体となりました。かっこよー!
スパークスはパフォーマンス後、衣装を着たままでクールな空気を醸すケイトとステージ上で撮影した写真をInstagramへ投稿。「ワオ、グラストンベリー・フェスティバル、ありがとう!! そして完ぺきに最高にクールなケイト・ブランシェットに大感謝!」とコメントを添えています。
会場に当時足を運んだり、テレビ放送でパフォーマンスを見たりした人々から、この投稿へ「グラストンベリーで起きた最高で最大の出来事だ」「すばらしいパフォーマンスだった。何回も何回も見ちゃう」「ケイト・ブランシェットが登場したのは本当にすごかった」「躍動するケイトを見られただけで、もう」などと反響が寄せられています。
なお、ケイトとスパークスの共演は、フランスのセザール賞での出会いがきっかけて実現したもの。スパークスは米Variety誌で、同曲についてケイトが「『私は笑っていると同時に泣いてる』って言ったんだけど、本当にこの曲について的確なコメントをしていると思った」と述べています。
ケイトがMVへ出演することが決まった当初はダンスするとは思っていなかったとのことですが、「でも、あの曲で彼女がやりたいと感じてるのはそれ(ダンス)だったんだ。彼女はMVの中で付けている赤いヘッドフォンを付けて撮影現場にやってきて、まるでもうこれでステージに立ったことがあるみたいだった」と撮影秘話を語っていました。
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