米ビルボード・ソング・チャート「Hot 100」で2度の全米1位に輝いた米ラッパーで歌手、俳優のリゾが現地時間の7月30日にInstagramを更新。4年ぶりに開催された隅田川花火大会にリゾらしい浴衣姿で足を運んだ様子をシェアしています。
リゾは、東京赤坂にある日杖神社で恋人のマイク・ライトと手をつないで並ぶ写真など数枚を投稿。「日本、東京の隅田川花火大会へ。あなた方の文化へ招待を受け、とても光栄です。つつましやかなゲストとして、この親切な行為を決して忘れません(ハートの絵文字)」と花火大会を訪れたことを報告。
2人の着物は、香川県丸亀市と岡山県倉敷市にある着物専門店のものだといい、リゾは白地に紺色の模様の浴衣に赤い帯を締めた涼やかないでたち、マイクは白茶色の浴衣に黒い帯で粋なスタイルを披露。
さらにリゾの髪はいくつものかんざしや植物で彩られ、和の雰囲気を持ちながらもリゾらしくとてもゴージャスにまとめられています。
リゾは続く投稿で、着付けの様子もシェア。今回浴衣を着るきっかけとなったのは、米国に住む日本人アーティストの母親が、2人のために浴衣をオーダーメイドしたいと提案してくれたことだそうで、「とても光栄に思って、断ることなんてできなかった」「日本文化のゲストとして、この衣装の複雑さと精巧さに畏敬の念を感じています」と着物の素晴らしさを絶賛。作り手に向けて「あなたはすごいです!(ハートの絵文字)Arigato gozaimasu」とメッセージも送っていました。
こうした投稿には、「何てすばらしい贈り物、経験なんだろう。君がこういった全てに浸ることができてうれしいよ。輝き続けて」「着物に身を包んだ君はとってもゴージャスだよ!」などリゾの浴衣姿をたたえる声が多数寄せられています。
またリゾが、プラスサイズの体形をポジティブに捉えるメッセージを発信し、ボディポジティブの象徴的な存在でもあることから、「数年のうちに日本旅行をしたいプラスサイズの1人として、正直大きいサイズの浴衣があるってわかったことがとてもうれしい」といった声も上がっていました。
今回、リゾとマイクは日本人アーティストらの提案によって浴衣を着用したことを明記しており、他文化に対し配慮していると感じられる大変慎重なコメントと写真を投稿しています。
しかし一部からは浴衣を着用したリゾに対し「これは文化の盗用では」とするコメントが書き込まれており、この点に対しては「メモしとこうね。これは評価であって盗用ではない」「これは文化の盗用じゃないよ……彼女は単に文化の真価を認めているだけ。これを“文化の盗用”だと言っている人たちはみんなアジア人ですらないなんて面白いよね……自分たちの心配でもしててよ」など反論するコメントが寄せられました。
2017年にリリースされ、Netflixの映画「サムワン・グレート -輝く人に-」(2019年)にも使用されたリゾの楽曲「トゥルース・ハーツ」は、ビルボード・ソング・チャート「Hot 100」で7週にわたり全米1位に。2022年には「アバウト・ダム・タイム」が同チャートでまたもや全米1位を獲得しました。さらに同楽曲は第65回グラミー賞の年間最優秀レコード賞を受賞しています。
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