ある日突然、息子がおなかの中にいたときのことを話し出して……。心温まるエピソードを描いた漫画がX(Twitter)に投稿され、「なんだかほんわかした」「感動」と話題を呼んでいます。投稿には、記事執筆時点で4万5000件以上の“いいね”が集まりました。
作者は、2019年生まれのソンくんを育てているまさき(@koge_diary)さん。ある日の夜、ソンくんは猫ちゃんのぬいぐるみをおなかに入れ、「ねこちゃんうまれます」とごっこ遊びをしていました。まさきさんも猫ちゃん役になりきって、「せまいよ早く生まれたいニャーッ」「くらいよーーっ」と返します。
するとソンくんは、「あ、暗くはないよ?」と一言。そこから、自分がおなかの中にいたときの記憶らしきものを語り始めたのです。ソンくんによると、おなかの中は「たまに光が透けて明るい時がある」のだとか。
胎内記憶に興味深々なまさきさんは、「それって昼と夜かな、あとは服を脱いだ時とか……」と質問してみます。すると、ソンくんは「ああ……そうかも」と納得した様子。さらに、「明るい時はね、光で水がチャプチャプするのがよく見えたんだよね」とその時の細かい状況も答えてくれました。
おなかの中に羊水があるという話をソンくんにした覚えがないまさきさんは、そのことを知っているソンくんにびっくり。
まさきさんは、ソンくんがおなかの中で頭が上にある逆子状態だったことを踏まえ、通常の状態よりもソンくんには光がよく見えていたのかもしれないと思い至ります。
さらにソンくんは、「チャプチャプがよく見えると嬉しかったから、そっち向いてたんだよ」とそのときの気持ちを教えてくれたました。つまり、ソンくんはおなかの外から見える光を好んで、自ら逆子になっていた……かもしれないのです。
今回ソンくんから聞いた話が、何かで見た話なのか、彼の創作なのか、はたまた本当の記憶なのか分からないというまさきさん。しかし、妊娠当時を振りかえると、当時の自分が考えていたこととリンクすることもあるのです。
妊娠初期に大きな出血が2回あり、「ごめんな、出血したりきっと居心地が悪いお腹だよな、そんな所で頑張ってくれてありがとう……」と落ち込んでいたまさきさん。なんとか困難を乗り越えて安定期に入ったものの、臨月を迎えおなかの中の子が逆子状態になったことを知ります。
まさきさんはそのとき、不安だった今までに思いをはせ、「逆さまか、そーか!! 最後くらい好きに入ってな!」「そんくらいいいわ!」と、おなかの中に向かって伝えていたのです。
思わぬタイミングで、ソンくんが「本当に好きで逆さまに入っていた」かもしれないことを本人の口から直接聞いたまさきさん。不思議な話に興奮しつつ、「息子がお腹の中で楽しめてたならよかった」「妊娠当時の私にも伝えたい」とひとり思うのでした。辛く大変なことも多い妊娠期間。しかし、ソンくんが語ってくれた言葉は、妊娠時の思い出をより愛おしく感じさせてくれますね。
この漫画には「素敵なお話」「ちゃぷちゃぷ見えるのが嬉しくて逆子ライフしてたの可愛すぎるんジャ」など反響の声が。また、「これ!!! 妹がママのお腹触わりながらこの中ピンク色とオレンジ色って言い出して家族全員妹に擦り寄って話を聞き出そうとオヤツ用意したり必死になったww」「娘も3歳ぐらいのときに『ママのお風呂気持ちよかった。たまにゴリゴリがきたからヤーって叩きかえしてたよ』って言ってた」「うちの娘は腹の中で紐で遊んでた、と教えてくれた。それ、へその緒!」といった、ユーザーからの体験談も寄せられていました。
こげのまさきさんのXアカウント(@koge_diary)では、この他にも日常のエピソードを描いた漫画やイラストを多数公開中。また、『むすことわたし全力まいにち!』をはじめとした書籍も販売中です。
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