“推し”――それは“好き”よりもさらに強い気持ちで憧れの人を応援する気持ちを表す言葉。
元々は「アイドルとファン」「アーティストとファン」のような構図でよく使われていた言葉ですが、近年はもっと身近な人をカジュアルに応援しているという意味で“推し”と言う場合もあり、言葉の意味・定義の幅が広がってきています。
そこでこの記事では、さまざまなジャンル“推し”を持つねとらぼの編集部員に話を聞いて「新時代の推し活」「推し活の楽しい部分」について考えてみました。
アイドル・アーティストなどを、大勢のファンのうちの一人として「推す」
仕事でもプライベートでも情報収集を欠かさず、自分の“推し”にも“推し活”のトレンドについても詳しい編集部員たち。それでも真っ先に上がったのは、アイドル・アーティストのライブに行ったり、曲の再生数に貢献したり、アクスタを持ち歩いたりしているというテッパンの“推し活”でした。
公式(推し)から「個」のファンとして認知される機会はほとんどありませんが「SNSの投稿やライブ配信ではなるべく“いいね”を押すなどアクションを起こしたり、運営の検索に引っかかるように感想をツイートしたりしている」といいます。
また、「友人にライブ映像を繰り返し見せられたグループは自然とメンバーを覚えやすく、自分も興味を持てる」として、友人と“推し”を教えあって新規開拓することもあるとのことでした。
筆者自身も自分が好きなコンテンツを取材して紹介することがありますが、その記事がファンコミュニティーで議論されたり、“推し”本人から反応を貰ったりすることで“新たな推しの魅力”に気づくこともあります。また、“推し”の発信で知ったのをきっかけに、これまで知らなかったコンテンツや分野に興味を持てることもあり「“推し”がいると毎日が楽しい」と思う機会は多いです。
有名じゃなくても、ビビッと来る人や好みの人を見つけて「推し支える」
続いては、YouTuberやVTuberなどの配信者を推しているという編集部員の話を紹介します。
先ほどの例よりもファンとクリエイターの距離が近いからこそ「視聴者からのレスポンスが少ないと、配信者のモチベーションの低下に直結してしまう」といいます。だからこそ「走り始め、活動初期の配信者などは特に意識して“推す”ようにしている」のだとか。
そんな編集部員にとって、これまでで最大に悶えたできごとは「自分が書いたコメントを推しVTuberが気に入って、オリジナルコンテンツの一部として採用してくれた」こと……!
自分のコメントが形に残ることは「怖さ半分うれしさ半分」だったと話していましたが、自分の応援で相手が喜んでくれているとわかると、やはり推している側も“推し活”冥利に尽きますよね。
「推し」から「同志」、そして「人生の友」へ?
SNSを中心に活動するアマチュアクリエイターを推しているという編集部員は「応援の気持ちで作品を拡散したり、感想を投稿していたりしたら、突然フォローが返ってきて驚いたことがある」とのこと。
推しクリエイターから「感想をいつも書いてもらえるのがモチベーションになっていました!」と連絡をもらったこともあり、「リアクションをもらえるかどうかって、その人の日々のモチベーションに直結するんだ」と改めて気づかされたといいます。
そのほかにも、趣味をきっかけに「すごい人がいる!」とフォローをしたところ、SNSで相互フォローとなり、同じ趣味の同志として意気投合。その後はゆるくつながり続けて気づけば10年以上の付き合いになっていったというパターンも。
趣味の話はもちろん、職場や学校の知人に話せない悩みでも、インターネットで繋がった友人だからこそ打ち明けられる話もあって……「最初は“推し”だったが、同じ趣味の“同志”として打ち解けて、今は“人生の友”になった」と話してくれました。
また動画配信者として「リスナーに応援してもらった」「推してもらった」経験を持つ編集部員からも、「やはり応援の言葉はうれしいし、お互いの結婚式に行くほどの仲になる“人生の友”が見つかることもある。双方向性のあるコミュニケーションは活動者の側からしてもうれしい」という意見が上がりました。
“推し”と“推され”は多様化してきている
今回幅広い年齢層を対象に“推し活”というテーマで話を聞いて、改めて“推し活”の多様性を感じました。なかでも特に実感したのが「芸能人から趣味の一般人まで、どんな知名度の人でも“推し”になる可能性がある」ということです。
これまで「●●のファン」といえば、著名なスターだったりアイドルだったりと、手の届かない存在を応援する……というイメージがスタンダードでしたし、現在もそういった「推し活」を楽しんでいる人は多くいます。しかしそれに加えて近年、SNSや配信プラットフォームの普及に伴い、知名度もコミュニティーもより小さく凝縮された新しい“推し活”にハマる人も増えてきました。どちらの“推し活”にも楽しさがあり、「“推し”の知名度が高ければ高いほどいい」わけではないようです。
特に「新しい“推し活”」=「推す側と推される側の間に認知やコミュニケーションが双方にあるパターン」は、推される側の知名度こそ低くても、推される側・推す側双方の満足度が高いという印象でした。
推しの知名度・規模感・活動スタイルにかかわらず、人の数だけさまざまな楽しさがある“推し活”。ですが特に小規模な“推し”コミュニティでは、推す側と推される側、あるいは推す側同士の間で「仲間」「人生の友」のような濃密な関係性が生まれやすいのかもしれません。
“推し”が見つかるだけじゃなく、誰かの“推し”にもなれる場所「Pococha」
そんな「身近な推し」を見つけられて、なおかつ、誰かの「身近な推し」にもなれるプラットフォームがライブコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」です。
老若男女さまざまな層のライバーが配信を行っているPococha。若いリスナーの人生相談におばあちゃんライバーが親身になって回答したり、育休中にPocochaに出会ったママさんライバーが先輩ママさんリスナーとの交流を深めたりという配信もあります。
またスモールコミュニティーで、リスナー同士の交流が盛んなコンテンツが多いのもPocochaならでは。
例えば、楽器演奏配信を行っていて話せないライバーのためにリスナー同士がコメントで盛り上げるなんてことも……リスナー側も積極的にアクションを起こして、ライバーとリスナーみんなで楽しい場所を作り上げていくさまは、まさに「新しい“推し活”」スタイルを体感できる場所といえそうです。
スマホ1台でリスナーにもライバーにもなることができるPococha。「身近な“推し”がいる生活」「誰かに“推してもらう”体験」「推しや推し仲間との家族のようなつながり」に興味を持ったら、一度Pocochaをのぞいてみるのもオススメです。毎日が楽しくなる出会いがあるかもしれません!
(Kikka)
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アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2023年8月26日