お盆の準備をする飼い主、そしてそれを邪魔する愛犬……? その様子を描いた漫画がX(Twitter)に投稿され、記事執筆時点で6万3000件の“いいね”を獲得。「うちの子も来てくれるといいな」「また遊びに来てね」「泣ける……」と大きな反響を呼んでいます。
亡くなった人が家族のもとへ帰ってくるといわれているお盆。その魂をお迎えし、また安心してあの世へ帰ってもらうために、現世にいる人間はその準備をして過ごします。漫画の作者・ヨシモフ郎さんもキュウリで精霊馬(しょうりょううま/ナスやキュウリで作ったお供え物)を作って飾るなどしていました。
すると、そこにやってきたのはドーベルマンの「ドベ」くん。おいしそうなキュウリを発見し、早速ガジガジ。ヨシモフ郎さんは「このキュウリよく頭が外れるなー」と不思議そうな反応を見せます。
その後もドベくんはちょうちんの明かりを消したり、お風呂のお湯のスイッチを消して水にしたり、イタズラし放題。その都度モフ郎さんは「ちょうちん消えてる、電池切れかな?」「なんか風呂が冷たい!」と困った様子です。
たくさんイタズラして楽しんだドベくんは、「さていっぱいあそんだし、もどろかな」とナスで作られた精霊馬に乗って「またらいねん、ぐっばいばーい」と“帰って”いきました。そう、ドベくんはお盆にお空からモフ郎さんのもとを訪れていた“霊”だったのです。
数年前に先天性疾患のため4歳という若さでお空に旅立っていたドベくん。モフ郎さんは毎年お盆には、ドベくんの霊を迎えるために準備をして待っているのだとか。そして何かしらドベくんがイタズラをして帰っていくことを、とても楽しみにしているそうです。
漫画の最後にはこっそりこちらをのぞいたドベくんが「ほんとはちまちま、みにきてるんだよ〜、ないしょだけどね」と笑顔を見せてくれています。それに対してモフ郎さんは「気付いてるよ、内緒だけどね」と、愛犬の存在に見守られているということを漫画を通してドベくんに伝えているかのようです。
この漫画には同じようにお空に愛犬やペットがいる人々から「うちは初盆でした」「3年前に亡くした犬を思い出しました。なんか救われました」「うちの子もそばにいてくれてるのかな」と多くの共感の声が寄せられています。
お盆じゃなくても、愛犬の存在を感じるというモフ郎さん。ねとらぼ生物部は、漫画の作者・ヨシモフ郎さんにお話を聞きました。
ヨシモフ郎さんインタビュー
―――この漫画を描こうと思ったきっかけを教えてください
毎年お盆はお迎えの準備をしてドベが来るのを待っているのですが、毎年分かりやすくイタズラをして行ってくれます。今回は扇風機を壊していきました。まだまだ暑い日が続くだろうとサーキュレーターを買ったのですが、お盆明けに突然扇風機が直り、今は快調に動いてます。帰り際に直すなら直すって言ってくれてたら買わなくてよかったのに、と思いました。
―――実際に普段ドベくんが見守ってくれているなぁと感じた出来事はありますか
見守ってくれてるかは分からないですが、時折足音が聞こえたりもするので、近くをふらふらして遊んでいるんだろうな思ってます。
―――この漫画への反響はいかがでしたか
Instagram、X(Twitter)ともにたくさんの反響をいただきました。ドベと同じく帰省してるのがバレバレな子もいれば、帰ってきているのか分からないという方もいて、こっそり帰省がうまい子もいるんだな、と。
―――ドベくんとの1番の思い出があれば教えてください
1番の思い出、たくさんありすぎて難しいです。
―――フォロワーさんや読者さんへ一言あればお願いします
いつも漫画を読んでもらえてうれしいです。感想などコメントもらえることもあり、その言葉に逆にこちらがほっこりしたり時折泣いたりもしています。今後も犬たち(たまに猫)と遊びながらゆるゆる投稿させてもらうので、楽しんでいただければ幸いです。
(了)
ヨシモフ郎さんは現在、元野良犬の「ノラ」くん(8歳)と暮らしています。X(Twitter/@yosimofurou)、Instagram(@soroe.handmade)にドベくんとの思い出やノラくんとの生活漫画、ワンコのイラスト、保護猫ハウスのお手伝いの様子などを公開しています。また、単行本『ドベとノラ 犬がくれた優しい世界』や、イラストを担当したレシピ本『電子レンジで簡単!犬の健康ごはん』が販売中です。
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