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大塚製薬は徳島市の施設で毒物「アジ化ナトリウム」を紛失したことを、10月4日に公式サイト上で発表しました。
アジ化ナトリウムは「毒物及び劇物取締法」により毒物に指定されている物質。紛失した場所は徳島市にある「診断事業部生産部」で、紛失量は7.65グラムとしています。
同社は2018年7月にアジ化ナトリウムの試薬を入荷し、施設内の試薬を保管する金庫で施錠管理を行うとともに定期的な在庫管理を行っていたといいます。試薬の有効期限切れに伴い、適切に廃棄しようと2023年7月3日に確認したところ、所在がわからなくなっていることが判明。同社が調査・確認をしたものの、発見に至らず、9月28日に警察署と保健所へ届け出を行ったといいます。
同社は「このたびは地域住民の方々をはじめとする関係者の皆さまに大変なご心配、ご迷惑をお掛けすることになり、深くお詫び申し上げます」と謝罪。今後は「警察、保健所などと相談しながら本試薬紛失の原因究明を実施し、これを踏まえ管理体制の一層の強化を図るなど、再発防止に努めてまいります」としています。
厚生労働省は、アジ化ナトリウムを飲み込んだり、物質が皮膚に触れたりすると「生命に危険」が及ぶ可能性があるとしています。
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