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世界最古? 日本列島に古墳時代からチャバネゴキブリが存在 奈良の纒向遺跡から破片発見(1/2 ページ)

もしかしたらチャバネゴキブリは日本原産かもしれません。

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 世界最古とみられるチャバネゴキブリの破片が、奈良県桜井市の纒向遺跡から見つかったと奈良女子大学などが発表しました。

チャバネゴキブリ
纒向遺跡で産出したチャバネゴキブリの前胸背板

 3世紀後半の土壌から発見した昆虫の背中の破片を、大阪市立自然史博物館がチャバネゴキブリのものであると同定。また、大阪府和泉市と泉大津市にある「池上曽根遺跡」の調査において、古墳時代中期後半(5世紀後半)頃のものとみられる土層から、別のゴキブリとして報告されていたものが、実際にはチャバネゴキブリであることも新たに分かっています。このことから、日本列島において古墳時代にはチャバネゴキブリがいたことが分かりました。

 チャバネゴキブリは、長らくアフリカ北東部が原産地とされており、船に紛れ込んで地中海からヨーロッパに渡り、日本には江戸時代末期頃に貿易に伴って入ってきたと推定されていました。しかし、沖縄から東南アジアに分布する野外性のオキナワチャバネゴキブリが、DNAによる系統解析や交配実験から最も近縁であるとの研究結果もあり、アジア起源ではないかとの説も出てきています。

 研究成果は、10月22日に開かれる日本文化財科学会で発表される予定です。

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