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ウソが臭いで分かる男子高生が、宇宙人専門の保険調査員に出会って…… まさかの展開で始まる『べるぜバブ』作者によるSFマンガ『COSMOS』(1/2 ページ)

本作について、作者・田村隆平さんにお話を伺いました。

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 事故や災害で死亡するわずかな確率の不幸に賭ける博打(ばくち)。それが保険である――― そんな語りから始まるSFマンガ『COSMOS(コスモス)』がX(旧Twitter)で話題になり、約8.1万いいねを集めています。

 『サンデーGX』にて連載中の、マンガ『べるぜバブ』の作者・田村隆平さん(@cosmos_tamura)による最新作で、11月17日に第1巻が刊行。今回は本作について田村さんにお話を伺いました。合わせて本編第1話を出張掲載します。


書影。帯には『BLEACH』作者・久保帯人さんのコメント

 主人公は、「人がウソをついているかどうかが臭いで分かる」という特殊な能力を持つ男子高校生・水森楓(みずもりかえで)。ウソだらけの世界では心が傷ついてしまうため、周囲には心を許さず、ドライな人間関係を保っています。

 ある日、女子生徒から「彼氏(相澤)に『宇宙人かよ』と言ったら、その日から音信不通になった」という話を聞き、臭いでウソではないことを悟ります。そして、相澤の住むマンションに向かうと、部屋の中には“人間の抜け殻”が……。

 また、水森はそのマンションで穂村燐(ほむらりん)と出会うのですが、「相澤は地球外生命体である」「自分は、地球に暮らす異星人向けの保険会社『銀河金融保険公社』で働いていて、相澤に金を貸している」と説明する彼女に衝撃を受けます。というのも、この発言にも全くウソの臭いを感じなかったのです。

 同級生が異星人? 異星人のための保険会社? そんなにわかには信じ難い出来事をきっかけに、水森は“地球人にまぎれて暮らす宇宙人たちとお金にまつわる物語”に巻き込まれていく―――。

 「予想もつかない展開で面白い」「最初の数ページで引き込まれた」とネット上で評判の本作について、田村さんにお話を伺いました。

――― 『COSMOS』は「自分なりのチャレンジ」をたくさん詰めた作品とXで語っていますが、どんなところでしょうか?

 これまでは『少年ジャンプ』での連載だったので、「少年漫画」を意識していたところがありました。対して、今回は『サンデーGX』という青年誌だったこともあり、ビターな感情の揺さぶりなど、自分でも描き出すのが初めてな部分がたくさんあったように思います。

 あと、これはシンプルな差として「1話あたりのページ数」があります。ジャンプは毎週19ページが基本でしたが、『COSMOS』は1話目を除けば毎月40ページ近くになっています。そのため、なかなか慣れない部分がまだあるのですが、話の構成や見せ場など毎回悩みつつ、なんとか読み応えのある形にしようと頑張っています。

――― 「ド頭2ページで面白いのがわかる」という久保帯人先生の帯コメント、ご本人としてはいかがでしょうか?

 久保先生からの帯コメントは本当にうれしかったです。直接感謝をお伝えさせていただきました。

 1話目を作ったのは大分前なのでうろ覚えなのですが、「ド頭2ページ」は宇宙人と保険という題材のインパクトを残すことにこだわったように思います。

――― この作品への思い入れや、ご自身の中で気に入っているポイントは?

 月刊連載ということもあり、背景含め画面を週刊のときより納得のいくところまで直すことができるので、週刊ではできない絵作りができているのが気に入っている点です。アシスタントさんたちには本当に毎話助けてもらっています。

――― うれしかった読者からの反応・感想などありましたら、お教えいただけますと幸いです

 作品のXアカウントを担当さんに手伝ってもらっているので、SNSなどもチェックさせていただいているのですが、『COSMOS』へのポジティブな声や感想が一番うれしいですね。

 あと、『べるぜバブ』のときから読んでくれている読者が「べるぜバブ好きだった! COSMOSも面白い!」と受け入れてくれているのもうれしいです。

――― 読者へのメッセージをお願いします

 これからも頑張って描いていきますので、応援いただければうれしいです。なんとか良い作品を届け続けられれば、と思ってます!

制作協力:田村隆平さん(@cosmos_tamura

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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

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