海外で流行し、日本でもその被害が懸念されている昆虫「トコジラミ」の図解がX(Twitter)に投稿され「参考になる」「コレは分かりやすい」など話題を呼んでいます。記事執筆時点でポストは598万件以上表示され、5万2000件以上の“いいね”を集めています。
トコジラミとは? イラストで分かりやすく解説
投稿者は、生物たちのマニアックな知識を分かりやすいイラストと解説で発信しているぬまがさワタリ(@numagasa)さん。今回は、ヨーロッパや東アジアなどで猛威を振るっているトコジラミについて、大まかな生態と対策を中心に解説をしています。
ベッドや家具の隙間に隠れて夜間に人の血を吸う昆虫、英語で「ベッドバグ」と呼ばれるトコジラミ。この虫に刺されると、激しい痒みに襲われてしまうそうです(個人差あり)。肉眼でも見えるリンゴの種ぐらいの大きさの昆虫で、衣服やバッグに潜み移動すると言われ、飢餓にも強いと言われています。
実は、シラミではなくカメムシの仲間だというトコジラミ。繁殖力が高く、殺虫剤に耐性のある「スーパートコジラミ」も最近現れ、駆除が非常に大変だといいます。一度お家に招き入れてしまうと、恐ろしいことになりそうですね……。
対処法についても紹介
ぬまがさワタリさんはそんな厄介者の対処法も紹介。まず、旅行に行った際の宿泊先では部屋の四角や天井、壁に密着したベッドなどにトコジラミとゴミ粒大の染み(血糞)がないかチェックしましょう。また、トコジラミはつるつるした場所に登れないのでキャリーケースをバスタブの中などに置いておくのがおすすめです。
そして、旅行から帰ってきたらすぐに衣類をお湯で洗濯&乾燥。トコジラミは熱にも弱いため、50度くらいで死滅するそうです。世界各地でパニックを起こしているトコジラミですが、大昔から人間社会に潜んでいる“腐れ縁的な昆虫”だというぬまがさワタリさん。ただ恐がるのではなく、しっかり弱点を知り、適切に対処することが大切ですね。
トコジラミについてとても分かりやすくまとめられたこちらの図解。投稿には「1番わかりやすい図解」「海外に渡航するかたは注意が必要ですね」「興味深い」「可愛らしいイラストとわかりやすい説明ありがとうございます」など、反響の声が寄せられています。
ぬまがさワタリさんはXアカウント(@numagasa)の他にInstagram(@numagasa)や、Threads(@numagasa)アカウント、ブログでもさまざまな生物の図解を公開中。
また、著書『ぬまがさワタリのゆかいないきもの超図鑑』(西東社)、『超図解 ぬまがさワタリのふしぎな昆虫大研究』(KADOKAWA)も販売中です。
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