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ヒートテックが20周年を迎えたので「変わった点」「変わってない点」をユニクロに聞いてみた(1/2 ページ)

発売からそんなに経っていたのか……。

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 毎年楽しみにしているあのメニュー、暑さ・寒さの対策に欠かせないあのアイテム、子どもの頃から知っている文具やおやつなど、“みんなが知っているアレ”はインターネットを活気づける話題の1つ。

 でも、身近にあるのが当たり前だからこそ、知らないことも多いんじゃないでしょうか。そんな商品について「今さらですが、アレっていつからあるんですか?」と企業に直接聞いてみました。

 第2弾は、今の季節に欠かせない防寒アイテム「ヒートテック」です。(第1弾の「グラコロ」はこちら

ユニクロの定番アイテム「ヒートテック」
ユニクロの定番アイテム「ヒートテック」(画像はユニクロ公式の「ヒートテック特集」より)

ヒートテックとは?

 ヒートテックは、ユニクロが販売している薄手で暖かい防寒インナー。身体から発散した水蒸気を吸収して発熱し、繊維と繊維の間にある空気の層にその熱を貯めることで保温性を高めています。UネックTやタートルネックTといったインナーウェアのほかに、1枚で着られるトップスやパンツ、ソックスや手袋などのアイテムも登場しています。

 2023年9月には「世界中を暖め続けて20年 累計販売数15億枚を突破」というプレスリリースも発表されるなど、世界に知られるユニクロの定番アイテムです。

累計販売数15億枚を突破のリリース
20年で15億枚以上売れたヒット商品

 では、いったいどんなきっかけでヒートテックは誕生したのでしょうか。

 ユニクロによると、寒さをしのぐインナーとして当時は女性向けの「ババシャツ」がありましたが、「厚手で着ぶくれする」「格好良さに欠ける」といった点を課題に思い、「着ぶくれしないスマートでシンプルなインナー」作りに取り組んだそうです。

 また、男性向けインナーの開拓にも目を向けていたと言います。当時男性向けのインナーは綿100%が定番でしたが、ユニクロではドライ機能のあるインナーが好調に推移していたことから、「汗をかいてもべたつかないインナー」に需要があると考え、「ドライ機能を生かした保温効果が高いインナー」を作ることに。

 こうして「厚着・重ね着以外の発想で寒さを解決するアイテム」として、ヒートテックは誕生しました。

ヒートテック今昔 発売当初から何が変わった?

 発売から20年の間にヒートテックがどう変化してきたのかも聞いてみました。大きく変わったのは「素材」と「薄さ」、そして新シリーズの誕生です。

ヒートテックの歴史
ヒートテックの歴史

 2003年11月の発売から3年後には、ウィメンズアイテムの素材を中空綿からマイクロアクリルに変更し、よりソフトな風合いに。その後も改良を加え、発売当初と同じ商品とは思えないほど薄く軽いアイテムになっていったと言います。

 好評を受け、2008年には海外でも販売をスタート。2013年には暖かさを追求した「極暖」シリーズが、2016年にはさらに暖かい「超極暖」シリーズが発売されました。

 近年はデザイン性にも力を入れており、2022年には「見せるヒートテック」として、「シームレスリブ」と「ワッフル」が新登場。インナー以外のアイテムも年々増えており、靴下やタイツ、ジーンズ、手袋など、さまざまなアイテムがラインアップされています。

インナー以外のヒートテックアイテム
インナー以外のヒートテックアイテム

 一方、「なめらかなのに暖かい」という点は発売時から変わっていないそうです。ユニクロは「あらゆる人が日常的に手にできる服であることも、当初から変わらないことだと考えています」とコメントしました。

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