「大学入学共通テスト」が被災の特例措置 石川県が試験場の受験生は全員追試験対象に、希望者は14日までに本試験場に電話を(1/2 ページ)
新潟県、富山県、福井県などが試験場の受験生を対象とした措置も設けています。
大学入試センターは、能登半島地震で被災した受験生の受験機会を確保するため、「大学入学共通テスト」の特例措置を実施すると発表しました。1月13日、14日に予定されている本試験の会場が石川県に指定されている受験生は全員追試験の対象となり、申請を行えば1月27日、28日に金沢大学で追試験を受けられるようになります。
追試験を受けるには、1月14日までに本試験場の大学に電話で連絡が必要です。同センターは、期限内の申請が困難な場合などには、大学入試センター事業第1課(03-3465-8600/9時30分〜17時)に連絡するよう促しています。
大学入学共通テストの追試験会場は当初東京と京都の2カ所のみでしたが、能登半島地震の影響を受け、特例措置として石川県に3カ所目が新設されることに。石川県の会場で本試験を受ける予定だった受験生は全員、罹災証明書や医師の診断書等の証明書類を提出することなく、金沢大学で追試験を受けられるとしています。
ただし、地震による被災以外の理由で追試験の受験を申請する場合には、証明書類の提出が必要。また、追試験場は申請事由を問わず、金沢大学角間キャンパスとなりますが、金沢大学で受験するのが難しい場合には、追試験受験申請時に申し出ることで東京・京都の追試験場への変更も可能としています。
また、新潟県、富山県、福井県など石川県以外が本試験場となっている受験者についても、能登半島地震で被災したことにより通試験を申請する場合、罹災証明書等の証明書類の提出は不要となります。ただし、追試験を受けるには同様に本試験場へ電話連絡が必要なため、注意が必要です。本試験場が新潟県の受験者は東京外国語大学が、富山県と福井県の受験者は京都工業繊維大学が追試験場となります。
加えて大学入試センターは、「被災により大学入学共通テストの受験票を紛失した場合でも大学入学共通テストは受験できます」とアナウンス。紛失した受験生は仮受験票で受験することになるため、試験当日は1時間ほど早めに試験場に向かい、試験場本部で「仮受験票」の発行ならびに「受験票」などの再発行手続きを行うよう呼び掛けています。
【参考】
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