能登町の巨大モニュメント「イカキング」“海には帰らず” 津波の被害免れ「いつもの場所に居ます」と無事をアピール(1/2 ページ)
モニュメントのある施設は津波により店内が浸水、再開の目途は立っていない。
能登半島地震により津波の被害を受けた能登町越坂(おっさか)の「イカの駅つくモール」にある「イカキング」が被害を免れたことが分かった。
イカキングは石川県能登町で盛んなイカ漁をPRするため、同町にある「のと九十九湾観光交流センター(イカの駅つくモール)」に2021年3月末に設置された全長13メートル、幅9メートルの巨大なスルメイカのモニュメント。
イカキングのX公式アカウント(@ikaking0620)は1月20日、イカキングの写真とともに「津波が迎えに来ましたが、海には帰らず、いつもの場所に居ます。奥能登が好きだから。」と投稿。「これからも奥能登を元気にするぞ」と決意を新たに再建に向けての意気込みをコメントしている。
「イカの駅つくモール」は地震発生後の津波の被害にあい、店内が浸水するなど再開のめどはたっていない。施設の建物は比較的新しかったこともあり崩壊は免れたが、駐車場はガタガタで、九十九湾の船も陸に乗り上げてしまっている状態とのこと。地震発生時は正月で休業しており、店内には誰もいなかった。施設は当面休業となっており、ネットショップの受付も終了している。
イカキングが無事との投稿には「いつか復興の象徴になる日が来ることを願っています」「心配してました」「落ち着いたら、会いに行きたいです」と応援の声が広がっている。
イカキングの製作建設費が新型コロナウイルス対策として国から交付された地方創生臨時交付金が充てられたことから、当初は「無駄使い」と批判もあったが、SNSでの人気やメディアに取り上げられたことで観光客が激増。2022年の調査では約6億4000万円の経済効果があったとする算出結果を能登町は発表している。
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