ファミリーレストランでは定番のドリンクバー。今ではファミレスのみならず、さまざまなところで見かけますが、いつどのようにして始まったのでしょうか。ドリンクバーを日本で初めて導入したといわれる「すかいらーくホールディングス」に、その歴史と変遷について尋ねてみました。
ドリンクバーは1992年に「ガスト」でスタート
―― 日本にドリンクバーが初めて導入されたのは、いつだったのでしょうか
すかいらーくホールディングス(以下、すかいらーく): 1992年、ガスト創業の年にガストにてスタートいたしました。
―― すかいらーくブランドのなかでもガストが発祥なんですね。ドリンクバーを始めたきっかけなどありましたら、教えてください
すかいらーく: オープン当時、お替り自由なコーヒーサービスを提供していたのですが、お席までお持ちするタイプでした。そんなとき、スタッフがたまたま台の上に置いていたコーヒーをお客様ご自身でおつぎになっているのを見て、ドリンクバーを思い付きました。お好きなものをお好きなだけお好きなタイミングで楽しんでいただけるように始めたサービスです。
最近のドリンクバーは、背徳感のある“あれ”も楽しめるように
―― 導入後のドリンクバーの展開について教えてください
すかいらーく: 最初はデキャンタでコーヒーとお湯(ティーバックの紅茶&お茶)のホットドリンク飲み放題をスタートいたしました。その後、コールドドリンクを導入・拡充し、さらに一杯挽きのコーヒーマシンを導入したという流れとなっています。
―― ボタンを押すとドリンクが出る機械が導入されたのは、いつごろのことなのでしょうか?
すかいらーく: 一般的に「ディスペンサー」と呼ばれる機械は、機器の色や形が変わりつつも、1990年代後半にはあったと思われます。
ここ数年では、さまざまなドリンクをミックスできる機種を導入し、新たな味の組み合わせを楽しんでいただけるようになりました。また、コーヒーのブラッシュアップも進めております。
モーニングの時間帯はほぼ全てのセットメニューにドリンクバーがついており、大変お得な時間帯です。ぜひご来店いただき、ゆっくりとくつろいでお過ごしいただければ大変うれしく思います。
スタッフの“偶然の発見”から始まり、今や日本中に広まったドリンクバー。その変遷には、お客さんを楽しませようという企業の努力が詰まっていたのでした。
※取材協力・画像提供:すかいらーくホールディングス
クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。テレビ番組「高校生クイズ」「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」などの他、日本人として初めてクイズの世界大会で問題を担当する。2023年「Trivia Hall of Fame(トリビアの殿堂)」殿堂入り。
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正真正銘の「ご馳走」でした。