出演者「対応として最悪です」 「セクシー田中さん」騒動めぐるシナリオ作家協会の動画削除で物議(1/2 ページ)
動画では出演者が原作者を軽視していると取られかねない発言があり、非難の声が寄せられていました。
『セクシー田中さん』実写ドラマをめぐる件について、協同組合日本シナリオ作家協会が公開した動画が2月2日までに削除されたことが分かり物議をかもしている。
「誹謗中傷や脅迫等」があったとして動画を削除
動画は1月29日、YouTubeチャンネル「【シナリオ作家協会チャンネル】公式」に「【密談.特別編】緊急対談:原作者と脚本家はどう共存できるのか編」と題して投稿されたもの。『セクシー田中さん』実写ドラマをめぐる騒動や原作者の芦原妃名子さんが亡くなったことに関連して、脚本家などを招いて現在のドラマ製作の環境や問題点などが語られていた。
しかし、動画の一部発言が注目されるなどネットで拡散。2日までに当該の動画は「2024年1月29日配信の『密談・特別編』につきまして、いただいたご意見は真摯に拝読させていただきました。出演者・関係者への誹謗中傷や脅迫等がございましたので動画は削除しました」とコメントとともに削除された。
削除に対して「対応として最悪」とコメント
削除について動画の前半にゲスト出演していた脚本家の伴一彦さんは同日、自身のXアカウントで「対応として最悪です」と、シナリオ作家協会の対応と説明責任を放棄しているとして非難している。
伴さんによるとクレームがあったとして「いったん動画は非公開」にするとの説明だったが、すでに「削除」されているとのこと。削除を受けて伴さんはすぐに抗議。「削除前に自分の声で説明すべきだった、今からでも説明すべきだと伝えました。が、現在までその対応は取られてません」と説明している。「私が(動画内で)言ってもいないことを言ったと拡散されている」現状を憂慮しており、シナリオ作家協会の対応が不十分なものだったと動画の再公開を呼び掛けている。
原作者と脚本家を巡っては、亡くなった芦原さんの著作である『セクシー田中さん』が日本テレビで実写ドラマ化された際に、提示していた原作順守の約束を反故にされたとして問題提起している。実写化許諾前の合意事由が守られず、脚本に修正を加えなければならなかったことや、ラストの9〜10話について自ら脚本を執筆せざるをえなかった事情をブログとSNSで説明。その後「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」との言葉を残し、投稿を削除した。
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