「売れすぎてびっくり」 「かに鍋雑炊」缶スープ、Xのバズから大ヒット、ダイドーはなぜ米を飲もうとしたのか(2/4 ページ)
「どこに置いてあるのか?」という問い合わせが相次いだ。
飲んでみた これは、濃い……!
筆者は2023年10月、かに鍋スープがXでバズり始めたころ、近所のダイドーの自販機をしらみつぶしに探したが、見つけられなかった。だが最近はダイドー商品がある自販機ならほとんどに入っており、この冬の定番商品になっていることを実感していた。
近所のダイドー自販機で購入して飲んでみた。寒空の下で冷え切った手に、温かい缶がうれしい。
プルトップを開けると黄金色のスープがのぞく。一口目の感想は「濃い!」。もう何年も本物のカニを食べていないので“カニ度”は判定できないが、かなり濃い出汁の味がする。雑炊というよりは、オマール海老のビスクのようだ。
米はなかなか出てこなかったのだが、残り3分の1を切ったぐらいからドドッとが流れ込んできた。フンニャリしたごく柔らかいお米に、玄米のような、すこし皮っぽい食感と香ばしい香りを感じる。米を飲みやすいよう、缶の飲み口は広めにしてあるという。
お昼前の空腹時に飲んだが、お腹が温かく満たされて仕事が進んだ。最初は奇をてらったように思えた商品だが、実際に飲んでみると、万人受けするあったかドリンクだと感じた。筆者の8歳の息子も「おいしい!」とお気に入りだ。
外やオフィスで小腹が空いて自販機で栄養補給したい時、選択肢はほとんど甘いものになってしまう。「甘い物は飲みたくないけど、少し何かお腹に入れたいなあ」と感じることは筆者もよくあるのだが、そういうときにちょうどいいドリンクだ。病み上がりで食欲がない時なんかにも良さそうだ。
同社は「寒くて温まりたいとき、ちょっと小腹がすいたとき、お酒を飲んだあとの最後の締めに召し上がっていただくのにピッタリなのではと思います。さまざまなシーンで、冬の小腹満たしにぜひこの商品をお試しいただきたいです」とコメントしている。
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