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突然終了の腕時計シェアリングサービス「トケマッチ」 業界団体が運営企業を退会処分、利用者向けに警察相談のための資料を公開(1/3 ページ)

シェアリングサービスの業界団体「シェアリングエコノミー協会」は「時計オーナーへ返却されないリスクが高い」としています。

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  腕時計シェアリングサービス「トケマッチ」が突然終了し、利用者から預けた腕時計の返却を不安視する声が高まる中、業界団体「シェアリングエコノミー協会」がトケマッチ運営企業の退会処分や、警察相談時に活用するための資料を発表しています。

突然終了したトケマッチ

突然のサービス終了

 トケマッチは、合同会社ネオリバースが提供していたサービス。「高級ブランド時計を月額制でレンタルすることができるユーザーと、高級ブランド時計を預託することで毎月の安定した収益を得ることができるオーナーを繋ぐサービス」としていました。時計を預けたオーナーには毎月定額の賃料が支払われるとされていました。


トケマッチのCM

 同サービスは1月31日に、「諸般の事情により」として突然サービスを終了。ネオリバースも解散すると発表しました。

 預かっていた腕時計については、明確な返却日は回答できないとし、「6カ月を目安に発送手配する」「返却が難しい場合は損害賠償を支払う」と説明しています。

 SNSでは、利用者の「時計が戻ってこない」「問い合わせの返事がない」などの投稿が見られ、預けた時計が帰ってくるか不安視する声が上がっています。

 ネオリバースが入会していたシェアリングエコノミー協会は、2月1日に「同社が当協会の会員であり、また、認証マークを取得している現状で、このような事態が生じたことにつき、責任を感じております」とコメントを発表し、またネオリバースと連絡がつかないことを明かしました。

 同協会はその後6日、会員規約に違反したとしてネオリバースの退会処分を決定したと発表。トケマッチ利用者から問い合わせが多数寄せられており、関係各所と連携して事実確認を進めているとしていました。

 7日には公式サイトで、トケマッチ利用者向けに、警察相談時に活用するための資料を問い合わせ内容をもとに弁護士等に相談して作成したとして公開。資料では、ネオリバースと連絡がつかないことや、解散直前に時計預託の募集を強化したこと、預託した時計と同シリアル番号の時計が2次流通していることなどを挙げ、「時計オーナーへ返却されないリスクが高い」としています。

 なおシェアリングエコノミー協会は、会員として入会する際や認証マークの付与にあたって、入会企業の事業の継続性などの財務的審査は行っていなかったとしています。今回の件を受け、協会入会や認証制度の審査手順や基準を検証し、同様の問題の再発防止に向けて取り組むとしています。

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