突然ですがクイズです。「フラミンゴが赤い理由」ってな〜んだ?
「えっ、もともとそういう色なんでしょ?」と思った方は不正解。フラミンゴと聞いてイメージするきれいな赤やピンク色、実はフラミンゴの生まれもった色ではないんです。
では、フラミンゴはどうやって赤くなるんでしょう?
食べている「藻」の色素によって赤くなる
正解は「食べているエサの色素で赤くなる」。食べ物であんなにきれいな色になるんですね……!
レッサーフラミンゴの繁殖地として有名なタンザニアのナトロン湖は、「スピルリナ」という藻の色素によって赤く染まることから「炎の湖」とも呼ばれています。繁殖のためにやってくるフラミンゴたちは最初は薄茶色の羽をしていますが、この湖の藻などを食べて暮らすうちに鮮やかなピンク色になっていきます。
逆に色素を含むエサを食べないとピンク色は次第に薄くなっていきます。そのため、動物園などでもフラミンゴには色素の入ったエサを与えることがあるんだとか。ちなみに「スピルリナ」を配合したエサは、品評会に出るような錦鯉にも与えられており、赤々とした姿に育てることを「色揚げ」と呼ぶそうです。
スピルリナ自体は青緑色の藻なのですが、緑色以外にもさまざまな色素を持っており、そのうちの「カロテノイド」という赤色の色素がフラミンゴや鯉の体を赤くしています。
他にも緑色色素の「クロロフィル」や青色の色素「フィコシアニン」などを含んでおり、食べても安全・安心な自然由来の色素として、あの国民的アイス“ガリガリ君”にもスピルリナ由来の青色色素が使われています。
実は人間にとっても「スーパーフード」
このスピルリナ、実はフラミンゴや鯉だけでなく人間にとっても重要な食べ物。タンパク質、ビタミン、炭水化物、ミネラル、脂質など50種類以上の栄養素を含んでおり、「スーパーフードの王様」とも呼ばれています。
30億年以上も昔から存在している「原核生物」で、他の生物がほとんど生息できないような厳しい環境にも適応していくうちに豊富な栄養素を蓄えるようになったスピルリナ。人間に必要な栄養を持ち、太陽と水と光があれば育てられるため、世界の食糧問題の解決策としても期待されています。
保水力はヒアルロン酸の5倍以上! 化粧品にも「藻」が使われていた
「藻」は食べ物以外の分野でも注目されています。スピルリナと同じ藍藻類の「スイゼンジノリ」から抽出される「サクラン」は美容・健康に関心がある人ならぜひ覚えておきたい物質。
1kgのスイゼンジノリからわずか0.7gしか抽出できないという希少なサクランは、保水力がヒアルロン酸の5倍以上! その高い保湿力からさまざまな化粧品に配合されているほか、バリヤ性、抗炎症効果も優れていることから、アトピー性皮膚炎などの治療にも役立つのではないかと期待されています。
希少な「スイゼンジノリ」の量産と環境保全へ! DICの挑戦
スイゼンジノリは九州の阿蘇山系の清らかな湧水にしか生息していない非常に珍しい藍藻類。近年は水環境の変化などもあり、絶滅危惧種に指定されています。
50年以上にわたり藻の培養と研究開発を続けているDIC(ディーアイシー)株式会社は、2022年に世界で初めてスイゼンジノリの屋内大量培養技術を確立。量産化を進めるとともに、こうした技術や研究成果をスイゼンジノリの育つ環境の保全活動に生かす取り組みも行っています。
ただの藻だけど、ただものじゃない「藻の可能性」
豊富な栄養を持つ食料であり、美容や健康にも役立つなどさまざまな可能性を秘めた「藻」。多くの藻類はわずかなエネルギーで育てられる上に、光合成で二酸化炭素を吸収して酸素を出すため地球温暖化対策としての効果も注目されています。
DICのCM「未来のなかま 藻類」篇では、吉岡里帆さん演じる「DIC岡里帆」が、大学の研究室を舞台に、大学生と「藻」の未来について語り合っています。CM動画の視聴とともに「ただものじゃない」藻の魅力と可能性についてもっと詳しく知りたい方はDICの特設ページもぜひチェックしてみてください!
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