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【獣医師解説】犬にも“花粉症”がある? 犬飼いならば知っておきたいツライ症状や対策、予防方法について解説(1/2 ページ)

犬の花粉症について、獣医師が解説します。

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 ペトコトメディアは獣医師やトリマーをはじめ、100人以上の専門家が執筆。病気・しつけなどの専門知識から、ドッグカフェ・宿などのレジャーまで、信頼できる情報を幅広く伝えています。

 今回はそんなペトコトメディアから「犬の花粉症」についてご紹介します。

著者:ペトコト編集部

ペトコト編集部

獣医師やトリマーをはじめ、100人以上の専門家が執筆・監修し、病気・しつけなどの専門知識から、ドッグカフェ・宿などのレジャーまで、信頼できる最新情報を幅広くお伝えします。ペットフードについてはこちら


 過ごしやすい気温に愛犬との外出が楽しみな季節になってきましたが、花粉症の人にとってはつらい季節かもしれません。私たちにとってはくしゃみや鼻水、目のかゆみなどを引き起こす花粉症は身近なアレルギー症状ですが、犬も花粉症になるのでしょうか? 今回は犬の花粉症の対策から、症状や治療薬などについて、獣医師の佐藤が解説いたします。

犬の花粉症とは?

 花粉症とは花粉などのアレルゲンが体内に入り、それを排除しようとしてくしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状を引き起こす免疫反応のことをいいます。

 日本人はスギやヒノキの花粉にアレルギーを持っている方が多いといわれています。

犬も花粉症になる?

 結論からいうと、犬も花粉症になります。ただ、犬の花粉症は私たち人の症状とは少し違い、皮膚に症状が現れることが多いとされています。いわゆるアレルギー性皮膚炎となるわけです。

 とはいえ、くしゃみや目がかゆくなる、赤くなるといった症状が出ないかというと、そうでもありません。犬種やアレルゲンにもよるということになります。

 犬の場合だと、スギやヒノキといった花粉の中でも、ブタクサにアレルギー反応を起こしやすいと報告されています。

 そのため春夏秋冬、花粉症になる可能性はありますが、ブタクサは7月〜10月にかけて開花するため、秋に花粉症になる子が多いと考えられています。

花粉症になりやすい犬種・年齢

 花粉症になりやすい年齢は明確には判明されていませんが、2013年に公表されたアニコム損害保険の調査によると、ウエストハイランドホワイトテリアフレンチブルドッグワイヤーフォックステリア柴犬シーズーテリア系の犬種や短頭種に多い傾向があるようです。

参照:アニコム損害保険会社『花粉にも注意!犬のアレルギー性皮膚炎は春先から増加』

犬の花粉症の症状

 人は鼻水やくしゃみといった呼吸器系の症状が出やすいですが、犬の症状は主に耳・脇・股・足先・口や目の周りに発疹・かゆみといった皮膚炎の症状が多くみられ、体をなめたりかんだりするしぐさがみられます。

 なぜ人間のような症状ではなく、皮膚に症状が出やすいかは明確には分かってはいません。

しかし、皮膚炎を起こすのは、犬は人間よりも皮膚が薄くデリケートなため、外部からの刺激に過敏に反応しやすいからではないかとも考えられています。

犬の花粉症の検査・診断方法

 愛犬が花粉症かどうか、また、何の花粉症か気になる場合は、血液検査で何の物質に反応しているか調べることができます。毎年同時期に、同様の症状が出ていた場合は花粉症の可能性もあるので、1度調べてみてもいいかもしれません。

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