海辺で拾い集めた大量廃棄の巻貝を集めて、調理してみたら…… 手間暇かけた一品に「拾ったらたべてみたい」「無限の可能性を秘めている!」(2/3 ページ)
2品できあがりました。
苦労して取り出した身を調理
2キロくらいあった貝から取り出せた身は300グラムほど。やはり歩留まりがよくありません。売っているボウシュウボラは3個で1000円くらいですが、身を取り出して加工するとなると高級品になってしまうということ。確かにこれだけ手間が掛かるのなら、仕方ないのかもしれません。
取り出した身を塩もみして水で洗うと、汚れた汁が出てきます。きれいになったら半分に割って唾液腺を取り除きます。調理方法を思案した結果、大きいものは天ぷら、小さいものは炊き込みごはんにすることにしました。
炊き込みごはんと天ぷらにします
貝の炊き込みごはんを作るときはゆで汁を使うことが多いのですが、今回のゆで汁は生臭いので使用しないことに。日本酒・みりん・醤油・だしなどの調味料を入れ、やわらかくなる効果を期待して炊き込みます。
大きい身は衣をつけて油の中へ。1回火が通っているので、軽く揚げるだけでOKです。生臭さの成分は高温で加熱することで揮発するので、天ぷらはいい調理法なのだそうです。
完成した2品を実食、的確な食レポも話題
天ぷらを揚げているうちにごはんも炊きあがり、ボウシュウボラの炊き込みごはんと天ぷらの完成です。
茸本さんいわく、「揚げたての魚介類は塩レモンが一番うまい」とのこと。じっくりとかみしめ「硬いけどめっちゃうまい」「大成功ですね」と顔がほころびます。「例えていうなら、昔の硬いイカ天のような感じ」「うまみの傾向としてはタコ」「コウイカのゲソに近い」と、見ている人に伝えようとする食レポがすばらしいです。
炊き込みごはんの貝は長時間煮たものの、まだ硬いとのこと。「中途半端に加熱したタコくらいの硬さ」「だけどうまみが強いからかむのが苦じゃない」と続けます。
完成した2品を味わっていて、ボウシュウボラは“うまみを出しづらいのでは?”と考察。全体的にはほんのりとした磯の香りが心地いいようです。
食べ進めるうちに日本酒が欲しくなった茸本さん。純米酒を持ってきて、1滴だけレモンをしぼります。天ぷらを味わいながら、お酒をゴクリ。実感がこもった「ああ……うまい!」をいただきました!
最後のまとめでは、潮の満ち干と生き物の関係についても言及。漁業権に注意し、立ち入り禁止ではない場所を選べば、こんなおいしい貝を利用できると話しています。
動画には「見てて爽快な程の貝拾いを見ているだけで元気になりました」「調理に手間暇をかければおいしい思いができる訳ですね」「いつも思うけど、本当に食レポうますぎる」といった声が寄せられています。
茸本さんはYouTubeの他にX(Twitter)(@tetsuto_w)でも情報を発信中。驚きの素材を使った料理を作る様子を見ることができます。
画像提供:YouTubeチャンネル「野食ハンター茸本朗(たけもとあきら)ch」
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