【漫画】散歩中、ノーリードの大型犬3頭に遭遇→愛犬をかばった飼い主が…… 衝撃の展開に「これはダメなやつです」「ショック」(1/7 ページ)
冷静な対処に称賛の声が集まっています。
普段は愛犬「ドベ」と「ノラ」との日々を描いている作者・ヨシモフ郎さんが、殺処分対象になる可能性が高い凶暴な保護犬「茶々」くんを一時的に保護することになり……。その出会いと暮らしを描いた漫画が、X(@yosimofurou)とInstagram(@mofumofufufufufu)で連載中です。当時は土日の2日間だけ預かるつもりが、保護からなんと4カ月以上も一緒に暮らしているのだとか!
今回は、Xで累計10万4000件以上のいいねを集めた1話〜4話の続編で、ノーリードの犬にかまれるというトラブルを描いた漫画が再び話題になっています。編集部は、作者のヨシモフ郎さんに話を聞きました。
いつものお散歩が恐怖の展開に
茶々くんがおうちに来て、2週間ほど経過したころのお話です。先住犬のノラくんと、散歩にも慣れてきた茶々くんを連れ、いつものお散歩に出かけたときに悲劇は起こりました。
ヨシモフ郎さんたちが散歩コースにある野球用のグラウンドにさしかかると、ゴールデンレトリバーらしき大型犬がたたずんでいることに気付きます。なんとこのとき、大型犬たちはリードにつながれておらず、飼い主が動きを制御できない“ノーリード”状態。ヨシモフ郎さんは「最近大型犬の放し飼いで通報が来ている」という役場の人の言葉を思い出し、嫌な予感がしつつも足早に通り過ぎようとしたのですが……。
フェンスの穴から大型犬が迫る……!
なんと、フェンスには大型犬が通れるほどの穴が開いており、ヨシモフ郎さん一行を見つけた大型犬がものすごいいきおいで向かってきたのです!
野生の顔つきをした大型犬の様子に、茶々くんたちも怯えています。向かってきた1匹はヨシモフ郎さんに首輪をつかまれてけん制されたことで引き下がりますが、大型犬はまだあと2匹もいて……。
愛犬をかばい、大型犬にかまれてしまったヨシモフ郎さん
2匹目の大型犬の狙いが茶々くんだと分かったヨシモフ郎さんは、とっさに手を出し茶々くんをかばいました。その瞬間、“かえし”が付いているするどい大型犬の歯がいきおいよく手に食い込みます。愛犬を守る瞬時の判断が素晴らしいですが、描写からも牙がかなり深く食い込んだことがうかがえます。
その後、やっとヨシモフ郎さんの手を口から放した大型犬。その飼い主はさぞ反省し、焦りながら駆け付けたのかと思いきや……。
なんと、大型犬の飼い主は「かまれたんですか?」とオロオロしながらヨシモフ郎さんにたずねたり、まだノーリード状態で放たれている3匹目を野放しにしたままにしたり……。自分の管理の甘さから家族である愛犬がけが人を出してしまったのにも関わらず、どこか他人事な様子。とても無責任な対応に思えてしまいます。
「狂犬病注射」を打たせた覚えがない飼い主
気まずそうにしている飼い主と、自分たちが何をしたのか理解していない大型犬たち。その様子を見つつ、ヨシモフ郎さんは冷静に対応します。しかし、ここでさらにヒヤリとする事態が。
けがを負った部位を飼い主に確認させながら、病院に行く旨を伝えるヨシモフ郎さん。その際、犬と暮らしている人であれば誰もが知っている基本的な事項ではありながら、念のため「狂犬病と混合ワクチンは打っていますか?」と確認をしました。
問いに対しての飼い主の回答は「はい……多分」「(証明できるものを)探してみます……」という歯切れの悪いもの。狂犬病ワクチンについては狂犬病予防法に定められており、毎年受けさせることが義務付けられています。飼い主とは思えないまさかの返答に最悪の事態がよぎります。
後日、狂犬病ワクチンを接種した証明が飼い主より届いたといいますが、混合ワクチンは未接種だったのだとか。混合ワクチンの接種は任意とされていますが、犬同士の感染症や、ヒトに感染するレプトスピラ感染症を予防することができるため、接種する飼い主が多いのだそうです。
飼い主が明かしたもう1つの衝撃事実
その後、どうしてこのような状況になってしまったのか飼い主と話していると、もう1つの事実が発覚します。それは、大型犬たちが今回のような人身事故を起こしてしまったのが2度目だということ。
そしてそれだけではなく、「次に人身事故を起こしたら犬は殺処分だ」と警察から言われているという嘆かわしい事実までが明らかに。そこまで言われていたのにもかかわらず、ずさんな管理でもう1度大型犬たちを加害者にしたのです。この話を聞いて、ヨシモフ郎さんは憤りを隠せませんでした。
もしそうなったら「あなたを許しません」
ヨシモフ郎さんは元保護犬のノラくん、殺処分から救うために一時的に保護している茶々くんについて、どれだけの人が「この一匹を助けたい」という一心で心を尽くしたかということを話しはじめます。
そして、けがの治療費の支払いをし、今後放し飼いしないならばそれでいいと寛容な意思を示したうえで、「簡単に『殺処分』と言葉にしないでください」「もしこの一件でその子たちを殺処分したらあなたを許しません」と語気を強めるのでした。飼い主の心に響いていればよいのですが……。
通院が必要になるほどのけがを負ったにもかかわらず、あくまで罪があるのは犬たちではなく、ずさんな管理をした飼い主であると考えたヨシモフ郎さん。自身のその手で犬たちと向き合い、救ってきたからこそ湧き出る感情がそこにはありました。息をのむような緊迫した情景描写、ヨシモフ郎さんの犬たちへの強い愛情がにじみ出る対応は漫画でご覧ください。
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