電池もモーターも使わないミニ四駆が想像を超えた好タイムをたたき出しており、ミニ四駆かいわいに衝撃が走っています。使用する動力は、まさかのゴム……!
技術と知識と工夫で全く新しいミニ四駆が誕生
動画を投稿したのは、主に3Dプリンタの解説動画などを投稿しているエンジニアのTsukasa-3Dさん。子どものころからミニ四駆に興味はあったもののやらないまま大人になってしまったそうですが、最近ミニ四駆系の動画が流行しているのを見て参入することにしたそうです。
Tsukasaさんは、ミニ四駆の電池とモーターの組み合わせに着目。長距離を走るには良い選択肢であるものの、現在ネット上で競争の激しいJCJC(ジャパンカップ ジュニアサーキット/タミヤが販売する公式コース)が直線距離で20メートル程度しかないため、もっと短期決戦向きの動力でも良いのではないかと思ったといいます。
そこで選んだのが、ゴムの弾性エネルギー。ゴム動力プロペラ機のように、ゴムを“ねじる”力でミニ四駆を走らせます。
まずは設計したものを3Dプリンタで出力して走らせてみますが、パワー不足により途中で止まってしまいました。そこで競技用のゴムに換えたところ、初の完走に成功。無改造の電動ミニ四駆よりも少し早い程度のタイムが出ました。
ここから改良を加え、1本目の動画では最終的に2.875秒と好タイムを出すことに成功。2本目の動画ではオフィスチェアのキャスターを応用した新型ローラーの搭載や新型の横置き大径タイヤの搭載などにより、ほぼジャスト2秒までタイムを縮めています。これはすごい。
果たしてゴム動力でどこまでタイムを伸ばせるのでしょうか。従来のミニ四駆に一石を投じるこのアイデア、期待大です。
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