日本ではおなじみの土遊び「光る泥だんご作り」を、オランダで広めている伝道師の作品がすてきです。もともとが土と水だとは信じがたいほどに、ツヤツヤでピッカピカ! 「すごすぎ」「工芸品みたい」と賛辞が寄せられています。
投稿主は、オランダ在住のレイチェル(@MPgybuHx96dPQqL)さん。土を水でこねてていねいに磨き、マイカパウダー(雲母)で着色し宝石のごとく仕上げています。
作りを始めたきっかけは日本で暮らしていたころ、コロナ禍の影響で始まった夫の在宅勤務。子どもたちと家で過ごすのが難しく、公園に通い出したある日「泥だんごを作ろう!」とひらめいたのだそうです。
子どもと一緒に泥だんごを作り始めるなり、レイチェルさんはその美しさに魅了され大ハマリ。2年の自粛期間中、来る日も来る日も腕を磨き、近所の子どもからも師匠と呼ばれるほどに熟達したといいます。
そして2023年の春、一家はオランダへ移住。現地にもなじんできたある日、ピカピカの泥だんごを周囲に見せたとき、レイチェルさんは思いがけぬほどの賛辞に迎えられました。
実はこの「光る泥だんご」は日本独自の文化とされており、英語版Wikipediaにローマ字表記で「Dorodango」の項目があるほど。そうとは知らずに職人技を披露したレイチェルさんは、「これが泥? 泥でできてるの? 信じられない! オーマイガー!」と、周囲を大いに驚かせることとなったのです。
作り方を教えてほしいとの要望も多く、レイチェルさんはせっかく腕を磨いたのだからと、オランダの子どもたちに向けて泥だんご作りのワークショップを始めました。これもまた大好評で、子どもたちはすっかり研磨や着色に夢中。自分だけのキラキラ輝く泥だんごを、ベッドの飾り棚に置いて毎日眺めている子もいるそうです。
美しく作るコツを聞いたところ、「粘土質の土がベスト」「磨くときは最初は優しく、徐々に力を込めて」「最後にオリーブオイルを塗り、再度磨くと輝きが持続します」と、レイチェルさん。「陶芸のように焼かずに土と水をこねるだけで、老若男女が楽しめる泥だんごを、ヨーロッパで広めていこうと思います!」と、ねとらぼの取材に答えました。
画像提供:レイチェル(@MPgybuHx96dPQqL)さん
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