テレ東「警察密着24時!!」で不適切内容を謝罪 「“ニセ鬼滅”組織を一網打尽」など「配慮を欠き、行き過ぎた」演出も 「名誉を傷つけてしまった」(1/3 ページ)
過激なナレーションやテロップを多用していた。
テレビ東京は28日、2023年3月28日に放送された『激録・警察密着24時!!』の放送内容について、「不適切な内容があった」として謝罪した。不適切な内容については同局の島田弘久アナウンサーと末武里佳子アナウンサーが伝えている。
不適切な内容
放送ではアニメ「鬼滅の刃」の商品に関する不正競争防止法違反事件を取り上げていた。番組では事件で4人が逮捕されたと伝えていたが、その後の捜査で3人は不起訴になっており、不起訴の事実に言及していなかった。また、「逆ギレ」や「今度は泣き落とし」といった過激なナレーションを多用したり、「“ニセ鬼滅”組織を一網打尽」といったテロップを使用したことを「配慮を欠き、行き過ぎた演出」「関係者の皆様の名誉を傷つけてしまった」と謝罪している。
ほかにも番組で糾弾した会社について、「『鬼滅の刃』のキャラクターをそのまま描いた商品を中国へ発注していた」「強制捜査後も問題となっている商品が通信販売などでも売られ続けていた」など事実ではないことを紹介していた。
捜査シーンについても「実際の捜査場面を撮影したものに加え、警察署内での捜査員同士の会話や会議の様子がありましたが、これらはいずれも事後に撮影したもの」と誤解を与える表現があった。事後に撮影されたものであることを明示せず、すべてが捜査の時系列に沿った一連の撮影であるかのような誤解を招く構成になっていたと釈明した。
「これらの不適切な表現を通して、視聴者の皆様に誤解を与え、関係者の皆様にご迷惑をおかけしたこと、そして事実確認に時間を要したことで、関係者の皆様の名誉を深く傷つけたことを、テレビ東京として真摯に受け止め、心からお詫びいたします」
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住民がスタッフに指摘しても強引に撮影を続行した。