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これ大丈夫なの……? 竹林で“激臭がするキノコ”を発見→スープにして食べた家族の報告に「衝撃でした」「鳥肌立ってくる」(1/3 ページ)

妻の実家の敷地内で発見。

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 すさまじい臭いを発するキノコを食材として活用する動画がYouTubeに投稿されました。記事執筆時点で、この動画の再生数は16万回を超えており、4500件以上の高評価を集めています。

超絶臭すぎるキノコを食べてみた

激臭を放つ高級食材

 動画を投稿したのは、海の生物や昆虫、雑草などから料理を作っているYouTuberのちーとんさん。妻の実家の敷地内でタケノコを採っていたところ、「キヌガサタケ」という名のキノコを発見しました。

胞子を動物にまいてもらうため激臭を放つキヌガサタケ
妻の実家で採れたキヌガサタケ

 キヌガサタケは、粘液の臭いで虫などの小型生物を引き寄せて、自分の胞子を運ばせるキノコ。高級な食材として知られていますが、ちーとんさんによると“清掃が行き届いていないトイレ”を思い出させる、一言では言い表せない程の激臭がするそうです。なんと強烈な……。

手に取る前から粘液の激臭が伝わってくるキヌガサタケ
もう臭い!

 先端にある傘状の組織「グレバ」に粘液の層があるので、ここを取り除けばほとんど臭わなくなるとのこと。臭い自体は洗い落とせるので、今回はあえてグレバが付いたままのキヌガサタケも採取します。

激臭の粘液を除去するためキヌガサタケの先端部分を取る
臭い部分を除去
1時間でレース状の菌網が広がっていくキヌガサタケ
1時間でレース状の菌網が広がる
レース状の菌網を広げた姿からキノコの女王とも呼ばれるキヌガサタケ
その美しさから「キノコの女王」とも

まずは念入りに洗おう

 持ち帰ったらいざ調理。グレバ付きのキヌガサタケは、シャワーヘッドから出る細かい水流で念入りに洗い、すでにグレバを取り除いた物はバケツに張った水で、もみ洗いします。

 洗浄によりグレバの有無が関係なくなるまでに臭いを減らせたので、次はゆでこぼす作業。熱湯にさらして、“トイレを思い出すアンモニア臭”を完全にキヌガサタケから除去します。なお、ゆでていると残っていた粘液の臭いが立ち込めてくるそうです。大変な作業だ。

ゆでていると残った臭いが立ち込めてくるキヌガサタケ
ゆでて臭いを完全に除去

 粘液の臭いがするゆで汁を廃棄したら、小型の鍋に純米酒と中華だし、オイスターソース、しょうゆ、コンソメ、タマネギを入れてひと煮立ち。続いて卵液を2回に分けて加え、ふわふわの玉子が入っている中華スープを作ります。

キヌガサタケスープの出来上がり!

 鍋にゆでたキヌガサタケを投入して、スープを染み込ませれば完成! 臭みは全くなく、ちくわのような外見の柄とレース状の菌網だけでなく、激臭を放っていたグレバもおいしく食べられるようになりました。

 様子を見に来たちーとんさんの家族にも食べてもらったところ、キヌガサタケの独特な食感に妻は「変な感じぃ!」「楽しいね」とコメント。おいは、「めちゃめちゃ歯切れの良いスポンジ食ってるみたい」と、とても的確な感想を伝えました。このコメント力!

 家族もキヌガサタケのスープを堪能する様子には、「ストレスで食欲無かったけど、この動画見て、おなか空いてきた!」「ふわふわ伸びていくレースが風に靡くドレスみたいできれい…」「ちーとんさんの料理がおいしいというのが信頼に表れているのが感じられてとても良い」「末っ子が一番食感伝えるのうまくて草」などの感想が寄せられています。

 なお、キノコの中には食用に適さない、または毒性を持つものが多く存在します。必ず専門家の指導のもと、確実に食用と確認できるキノコだけを採取しましょう(参考:厚生労働省「毒キノコによる食中毒に注意しましょう」)。また、私有地や保護区域での無許可の採取は禁止されています(参考:環境省「自然公園法」)。

 この他にもYouTubeチャンネル「ちーとん。」では、スズメバチを急速冷凍して食材にしたり、オニグルミから樹液を採取したりする動画を公開中。日常で撮影したコミカルな写真や、採集した生き物の姿をX(Twitter/@chieeton)と、Instagram(@chieeton)、TikTok(@chieeton)で発信しています。

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