倉庫の下から子猫の声がしたため、緊急で保護した一部始終がYouTubeチャンネル「ノラネコ屋敷」に投稿されました。記事執筆時点で動画の再生数は11万回を超え、「保護してくれてありがとう」と感謝の声が寄せられています。
倉庫の下から子猫の声が……!
投稿者は、アレルギーがありながらも、保護した猫たち12匹と暮らしている、イラストレーター兼キャラクターデザイナーのにゃおきせんせい(@glow.inthe.dark)さん。7月半ばの午後7時ごろ、近所の倉庫の下から子猫の声が聞こえたにゃおきせんせいさんは、同じように子猫の声を聞いて集まっていた男性2人と協力して救助することに。聞けば、子猫は昼前からずっと鳴いていたそうです。
緊急保護へ
倉庫のそばには用水路や道路があり、子猫が飛び出すと命に関わりかねません。にゃおきせんせいさんはすぐにでも保護しようと行動を起こしましたが、声は聞こえるもののなかなか子猫の姿を捉えられません。
ご飯を置いてしばらくすると子猫がそっと出てきたので、慌てて網を構え保護成功! 恐怖で暴れているため、急きょ網ごと子猫をつかんだまま家へ走って連れ帰ることに。キャリーバッグに入れ、バッグごとケージの中に設置して様子を見ます。
親猫が探しにくる気配はなし……
この地域では、にゃおきせんせいさんと志を同じくする2人が協力しながら去勢・避妊手術を行っているため、子猫が生まれにくい環境とのこと。そのため、知らない猫が現れたときにはすぐに情報が回るそうです。しかし、今回保護した子猫に関する情報はありませんでした。
保護した倉庫がある場所はにゃおきせんせいさんの家から良く見える位置だったこともあり、保護後数日間見ていたものの、親猫が探しにくる様子はなかったそうです。もしかすると、数日続いていた豪雨で親猫とはぐれてしまったのかもしれません。
おびえきっている子猫
子猫は終始不安げな様子で、なかなかにゃおきせんせいさんに心を開こうとしませんでした。そこで取り急ぎ買ってきたのは、子猫用のごはんと革手袋です。
これまで何匹もの子猫を保護してきたにゃおきせんせいさんは、警戒心が強い子には無理に何かをせず心を許してくれるまで時間をかけて気長に付き合っていたそうです。しかし、以前の動画に寄せられたコメントの中に「人慣れするまでの時間に恐怖と不安でストレスを与え続けてしまうから、革手袋を身につけて無理やりにでも優しさを感じてもらう方が早く慣れる」というアドバイスがあり、今回はその方法を実践することにしたのでした。
「にゃお、にゃお、」と悲鳴のような声を出し続ける子猫を必死になでてるにゃおきせんせいさん。できるだけ猫たちには幸せに暮らしてほしいという思いから、たとえ「野良猫達に嫌われても心を鬼にして活動しています」と思いを吐露します。
少しずつ心を開いてくれることを願って
今回保護した子猫は一段と警戒心が強い子だったようで、落ち着かずにおびえきって隠れる場所を探しています。隠れられる隙間を作り、ご飯やお水を用意したものの、全く口にしてくれません。
保護してから3時間半後、再びなでようとそっと手を伸ばしてみましたが、小さな身体を震わせて威嚇。心を開いてもらうのはまだまだ難しいようで、その後もトイレの中で鳴き続けていました。
猫は環境の変化に弱く、保護直後はずっと叫ぶように鳴き続けることも多いそうです。しかし、かつてにゃおきせんせいさんが保護した猫は、警戒していても3日目にはリラックスし、今ではヘソ天で寝転がるくらい心を開いているといいます。
その経験を思い出し、「この子も数日後にはきっと他の子達と同じ様に心を開いてくれると信じて、しばらくの間根気強く付き合って行こうと思います」と結んだにゃおきせんせいさん。子猫のこれからの成長の様子は、YouTubeチャンネルで公開していくそうです。
緊急保護へ感謝の声多数
コメント欄には「優しい方に保護されて危うい命が救われましたね、本当にありがとうございました」「猫の保護を頑張っていて本当に頭がさがります」と感謝する声や「これからの成長を楽しみに待っています」「『もう大丈夫だよー』と、何度も話し掛ける声がとても優しいです。その思いが子猫ちゃんにきっと伝わると思います」と今後の子猫の幸せを願う声が寄せられています。
にゃおきせんせいさんは、この他にも保護猫活動の様子をYouTubeチャンネル「ノラネコ屋敷」、Instagramアカウント(@glow.inthe.dark)、TikTokアカウント(@nyaokisensei)で発信しています。
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