赤ちゃん時代の思い出が詰まった哺乳瓶を末永く使える…… ママたち感涙モノのアイデア商品に「そこに目をつけてくれたのか」(2/3 ページ)
哺乳瓶が生まれ変わって一生使えるように。
子育て世代の声を反映させた専用パーツ
「母乳実感パーツ ストロー」「母乳実感パーツ ふた」は、ピジョンの新しい事業や取り組みを社員が提案する制度「PFA(Pigeon Frontier Award )」に選出され誕生した商品です。プロジェクトメンバーたちの「わが子が使った思い入れのあるアイテムだからこそ、捨てられない!」「自身の経験から使い終わった哺乳びんに何か違うパーツを付けて、ずっと使えるようにできたらいいな」という思いから企画がスタート。1年以上のミーティングや数十パターンの試作を経て、商品化が実現しました。
同商品はパッキンが一体型となっているため、分解・組み立てがしやすくお手入れも簡単。大量生産できる商品ではなく、また永く使えるよう飽きのこない形を追求した結果、制作費が高くなってしまったものの、「たくさんのお客さまに届けたい商品」という同社の思いが反映され、「母乳実感パーツ ストロー」が880円、「母乳実感パーツ ふた」が2個入りで770円という手に取りやすい価格設定となっています。
プロジェクトリーダーで自身も子育て中の永田さんは、公式サイトを通して「思い出がたくさん詰まった哺乳びんを捨てたり、戸棚の奥にしまい込んだりする以外の選択肢をご用意しました。いつも近くに置いて、ときに赤ちゃんだった頃のわが子に思いを馳せていただけたらうれしいです」と伝えています。
ピジョン広報に聞いてみた
ねとらぼ編集部では、発売から1年を経てSNSで話題となっていることについてピジョンに話を聞いてみました。
購入者からどんな反響があったかについて、同社はこう述べています。
「大変な授乳期を共に過ごした思い出の哺乳びんを、本商品によって再び使えることに多くの方から共感と喜びの声をいただいております。また、商品の使い勝手も好評をいただいております。モニターキャンペーンに2400件を超える応募(インスタグラムとXの合算)をいただくなど、発売前から非常に多くのママ・パパから関心を寄せていただいてました」
購入者アンケート(2024年7月)では、「卒乳したけど、哺乳瓶を捨てる気になれなくて。大切な思い出なので。この蓋があることによって、再利用でき、ずっと残せるのが本当に嬉しいです」「もうすぐ3歳の娘には、これでミルク飲んでたんだよーと思い出話もできて幸せです」といった声が寄せられたのこと。
「短期間の離乳食フレークの入れものとして使用できるためサイズアウトした哺乳瓶が外出時に重宝しそう」「調味料コーナーにピッタリです」など、実際の用途も明かしながら愛用しているという声もあったといいます。
売れ行きも好調で、累計出荷数は10万個を突破(2024年11月13日時点)。他の類似商品と比較しても、売れているという認識とのことです。
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