山のどこかに「クマの親子」が描かれています――見つけたら気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう（3/3 ページ）

「クマの親子」が1組隠れています。見つかるかな？

[石関隆景，ねとらぼ] PC用表示関連情報

前のページへ | 　　　　　　

問題

この中に「クマの親子」が1組隠れています（クリックして拡大）

ここにいました！（クリックして拡大）

　「クマの親子」は画面右の奥の方に隠れていました！　

ーーー

　「お母さん、何を探しているの」「あら、どうしてそう思うの、ぼうや」

　「だって、お母さん、寂しそうな顔をしているの」

　子クマの純粋な問いかけに、母グマは少し困った顔をします。

　「寂しいなんて、そんなことないわ、ぼうや。でもねえ、お母さん、もしかすると心のどこかで、待っているのかもしれないねえ」

　「おい、クマさんや、もうすぐ冬が来るぞお」　暮れ行く空を眺め、鹿が呼びかけます。

　「あー、寒い寒い。もう冬みたいなもんだね」　きつねはまるまって動きません。

　「まだかなあ」「まだかねえ」「早く来てほしいね」「うん、早く来てほしいね」　うさぎのきょうだいがつぶやきます。

　「お腹が減っちゃった。もう、待ちくたびれたよ」　岩に座ったりすが、どんぐりをかじりながら言いました。

　「ねえ、みんな、何を待っているの？」　子グマがたずねると、空を飛んでいた鷹が言いました。

　「みんな、みんな、ねえ、あれって！」

　森の動物たちが、とおくのふもとを見ます。

　「本物だ」「本物だね」「本物か？」「きっと本物だよ」　みんながこぞって下をのぞく中、母グマはささやくように言いました。

　「きっと、いつか、会えると思っていましたよ。今度は、私が、勝てるかなあ」

　山のふもとでは大きなまさかりが、夕陽に照らされ、キラリと光っていました。

ーーー

※イラスト制作：にへいみきさん（X/公式サイト）