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自動水栓の掃除に「青い手袋」を採用する理由は? TOTOから聞いた“まさかの理由”に「初めて知りました」(1/2 ページ)

TOTOにも聞いてみました。

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 清掃作業をしている人の手袋であまり黒を見かけない理由は? そんな疑問に答える動画がX(Twitter)に投稿されると、「知らなかった」と反響。記事執筆時点で2340万回以上表示され、約3万件のいいねを集めています。

黒い手袋をした手を自動水栓にかざすと?

 動画が投稿されたのは、埼玉県所沢市でハウスクリーニングの会社を経営する八橋誠さんのアカウント「おそうじ屋のやっち」(@clean_irie)。

 「施設系の清掃で、青いニトリルグローブを採用する理由です」と紹介する動画ではまず、青い手袋をした手を自動水栓の下にかざしてみます。すると、センサーが反応して水が流れ出すので、手でその水をすくって水栓にかけました。

青い手袋の手を近づけていく
青い手袋の手を近づけていくと……
自動水栓から水が出る
……センサーが反応して水がジャー
水を水栓にかける
その水で掃除ができる

 次に、黒い手袋をした手を自動水栓の下にかざしてみますが、センサーがまったく反応してくれません。左右に動かしてみても反応はなく、水が流れ出すことはありませんでした。これでは、掃除の際に支障が出てきそうです。

黒い手袋にセンサー反応せず
黒い手袋の手にはセンサーが反応せず

 動画に登場する「ニトリルグローブ」とはニトリル(合成ゴム)製の手袋で、清掃現場の他、医療現場や美容院などで幅広く使われています。代表的な製品色は白、青、黒で、このうち白の製品には使い捨て手袋が多いそうです(参考:ハッピーハンズ)。

TOTOにもお話をうかがいました

 ねとらぼは、自動水栓を製造しているTOTOにもお話をうかがいました。

 それによると、自動水栓の先端に付いているセンサーからは光(赤外線)が出ており、その光は反射した光の量で手の有無を判断しているそうです。しかし、黒色は光を吸収する特性があり、光を反射しないので、黒の手袋をしていると感知できず水が出ないのだそうです。

「初めて知りました」「気づかなかった」

 意外なことで水が出ない自動水栓にリプライでは、「初めて知りました!!」「色によって反応しないとかあるんですね!」「なるほどねー こちらを拝見するまで気づかなかった」「自宅でも自動で洗剤出るディスペンサー使ってると、黒いスポンジは反応しないんですよね」という反応が寄せられています。

 また、同業者からは「左右で変えてました。最初は青で水で流して、反応してほしくない台を磨く時は黒の方でやってました」「手持ちが黒しかない時は、手首で反応させます 結果、グローブの中がびちょびちょになります」という声も上がりました。

画像提供:おそうじ屋のやっち(@clean_irie)さん

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