庭になんとなく置いていた壺→ある日のぞいてみると「悲惨なことに…」 胸をえぐる光景に「目頭が熱く」「寂しいです」(1/3 ページ)
昔より姿を見ることが減ったあの鳥がやってきました。
庭に置いていたウメボシを漬ける用の壺。そこで発見した“悲惨な光景”がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で7万回以上再生され、「目頭が熱くなります」「寂しいです」などの声が寄せられています。
庭に置いていた“壺”
投稿したのは、自然や生き物が大好きな2人組YouTuber「いきもの自然探訪」のあじさんとみくさん。以前には、歩けないカエルや、地面の上で動けなくなっていたイモムシを保護したその後の様子が話題になりました(関連記事1/2)。
今回は、もともとビオトープを作る際に使っていた壺で起こった出来事を紹介。この壺は投稿者さんの庭にひっくり返した状態で置いてあり、小鳥の餌台として設置していたそうです。
その目的は、スズメを観察すること。環境省と日本自然保護協会の調査によると、スズメは全国の里山で個体数が急減していることが確認された鳥類のうちの1種であるとのこと。投稿者さんはその姿を確認しようと、鳥たちが安心できるような庭の位置に壺を設置しています。すると早速、スズメたちが壺の餌台に姿を現しました。最初はみんなで仲良くごはんを食べていましたが……?
「悲惨な事になってる鳥」が入り浸るように
1羽だけ見た目がボロボロで、おそらくお年寄りと思われるスズメが、他のスズメを追い払うようにして餌台を独占する光景が見られるようになりました。よっぽどこの場所が気に入ったのかな?
投稿者さんは以前から庭に餌台を設置していますが、時折、自然では生きることができないであろう年老いた鳥や、病気の鳥たちを見るそうです。今回ボロボロのスズメがひとりで餌台を独占し、入り浸るようになった理由も、きっとそういった背景があるのかもしれませんね。
スズメは昔から人間の暮らしのなかで生きている鳥。あじさんは、農耕地や巣を作るための木造の家が減ったことがスズメの数が減っている原因になっていると話し、餌台に賛否があることについても触れつつ、「ヒトの手で作った自然のなかで生きてきた鳥たちが、餌台を生きる場所として見てくれるなら、僕はそれがいいんじゃないかなと思います」と話しています。
「胸に沁みました」「大変な事になっているんですね」の声
コメント欄では「何とステキな餌台でしょう」「普段見ることのできない、年老いた個体や生きづらい身体の個体のオアシスになってるんですね 胸に沁みました」といった声から、「たしかに最近スズメの鳴き声で朝を感じる事が無くなった気がします。スズメ達の生活環境もなかなか大変な事になっているんですね」「子供の頃は当たり前のようにいつも目にしていたのに…絶滅させたくないですね」と、あらためて危機感を覚える人の声が寄せられています。
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動画提供:YouTubeチャンネル「いきもの自然探訪」さん
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