ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
ニュース

スーパーで購入したアサリを汚れた水槽に入れて24時間後 驚きのタイムラプスに「凄い」「こんなにドラマがあったなんて!」(1/3 ページ)

楽しくアサリに詳しくなれちゃう。

advertisement

 鮮魚スーパーで購入した生きたアサリを汚れた水槽に投入し、その浄化能力を検証する様子がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で11万回以上再生され、2800件を超える高評価を獲得しています。

鮮魚スーパーで購入した生きたアサリを汚れた水槽に入れたら大変なことになった...

スーパーで生きたアサリを購入

 動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「エマスちゃんねる/EMAS CHANNEL」。以前は鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを購入し、水槽に入れてみた様子が話題となりました(関連記事)。

 ある日投稿主さんがスーパーで買い物をしていると、海鮮コーナーでパック詰めのアサリが売られていました。今回はまだ生きているこのアサリを使い、ある実験をしてみるようで……?

シジミと同じ検証をアサリでもやってみる

 食材としておなじみの貝であるアサリは、「マルスダレガイ目マルスダレガイ科アサリ属」に分類される生物です。投稿主さんによるとアサリは食材としてはもちろんのこと、海の浄化係としても重要な役割を担っているのだとか。

マルスダレガイ目
早口言葉のようです「マルスダレガイ目マルスダレガイ科アサリ属」

 以前アサリと同じ二枚貝であるシジミを汚れた水槽に投入したところ、汚れた水は約2週間でキレイになったという検証結果を得た投稿主さん。その際に「アサリでもやってほしい」という多数の声が寄せられたため、今回アサリでも検証してみることにしたのだとか。

約2週間で
シジミは約2週間で水をキレイにしてくれました

 なおシジミやアサリはエサを捕食するときに「入水管」と呼ばれる管から水を吸い込み、エラを使って水の中に含まれるエサ(植物プランクトン)や不純物をこしとっています。その過程で水がキレイになるという仕組みなのだそうです。

汚れた海水をくみにいく

 シジミのときは淡水を使ってその浄化能力を検証しましたが、今回検証に使うアサリは海に生息する生き物です。そのため検証の第一歩として、投稿主さんはまず汚れた海水をくみにいくことにしました。

 そして海に到着しましたが……冬の海の水は透き通っていて、とても汚れているとはいえません。そこで予定を変更して、「アメフラシ」を探すことに。アメフラシを刺激すると発射される紫色の液体をアサリにろ過してもらう作戦ですが、困ったことに肝心のアメフラシが見つかりません。

海がキレイ
汚れた海水を入手することは難しそうです

 そこでさらに予定を変更し、夜の磯に行くことに。さまざまな甲殻類を見つけた後、目的の「タツナミガイ」と呼ばれる貝の仲間を発見しました。タツナミガイもアメフラシと同じく、刺激すると身を守るために紫色の液体を出すのだそうです。

タツナミガイ
貝の1種・タツナミガイを発見

 タツナミガイをつついたり、持ち上げたりと刺激します。何も起きないと思いきや……何の前触れもなく、鮮やかな紫色の液体が大量に噴射されました。紫色の液体を持ち帰るべくペットボトルにくむと、まるでジュースのような見た目になりました。

なんかファンタみたい
ジュースみたいな色の液体をゲットしました

 なお投稿主さんが「海のバスクリン」と呼んでいるこの紫色の液体は甲殻類や魚が嫌う成分を含んでいるものの、人体には害がないため触れても問題なさそうとのこと。

シジミを使った検証スタート!

 帰宅後。まずは小さな水槽に同チャンネルのマスコット的存在であるフグの「てっちり」さんの水槽から拝借した砂と海水を入れ、30匹くらいのアサリと先ほどの紫色の液体を投入。アサリが水を浄化したことを証明するため、アサリは入れずに同じ分量の紫色の液体を入れた水槽も用意しました。

海水に対して同じ分量を
2つの水槽を用意しました

 水槽にはフィルターが入っていませんが、よく見ると水が動いていることがわかります。これはアサリが入水管から水を取りこみ、出水管から水を吐き出すことで自然と水流が起こっているだろうとのこと。水がキレイになるまでは1週間くらいかかるだろうと考えた投稿主さんは、このままアサリを放置することに。

 ……と思っていた約1時間後。様子を見てみたところ、アサリの水管が猛烈に伸びていました。これはアサリが紫色の液体をエサだと認識し、捕食しているのではないかと考えられるそうです。

水管を伸ばすアサリ
ものすごく水管を伸ばしています

 なおアサリは基本的に砂の中にいるため、暗いところを好むそうです。実際に明かりをつけてみると、驚いたのかアサリたちの水管が一気に引っ込んでしまいました。アサリは暗い方が水管を伸ばすため、食べるときにじゃりじゃりしたくない場合は暗くした状態で砂抜きをするといいそうですよ。

 2時間後。タイムラプスでアサリの様子を撮影してみると水管を大きく伸ばし、積極的に紫色の液体を捕食している様子が確認できました。

 そして24時間後。なんということでしょう、アサリを入れた水槽の水はすっかり透明に、キレイになっているではありませんか。たった24時間でアサリがいる水槽の水は透明になったこと、アサリを入れていない水槽の水はまだ紫色であることから、アサリの浄化能力の高さがよく分かる検証結果となったのでした。

ビフォー
ビフォー、紫色の水が
アフター
アフター、すっかり透明になりました

 なお今回検証に協力してくれたアサリは他の生き物のエサにせずこのまま飼育するものの、何匹かはイセエビの水槽に入れたそうです。イセエビはアサリを食べることもありますが、最近はむき身のアサリを与えているため、アサリたちが上手にイセエビから身を隠すことができたら、共存していけるかもしれないと考えているとのことでした。

水槽2つの比較
アサリの浄化能力ってすごい!!

 なおタイムラプスを見返していたところ同じ柄のアサリがくっついているところを発見し、ほっこりしたそうです。30匹の中に同じ柄がいて、そして隣同士になるだなんて……もしかしたらアサリにも、運命の出会いというものがあるのかもしれません。

「アサリかわいい」「勉強になる動画でした」の声

 動画には「アサリちゃんたち凄い」「アサリにこんなにドラマがあったなんて!」「この動画見てアサリかわいいなってなりました。水管出してる姿かわいい」「アサリの生態と役割を知れる勉強になる動画でした」「アサリにも運命の出逢いがあるなんてロマンチックですね」といった、たくさんのコメントが寄せられています。

 投稿主さんのYouTubeチャンネル「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」では、スーパーで購入した生き物を飼育する様子や、てっちりさんの姿を見ることができます。

 また、X(Twitter/@emas_channel)、Instagram(@emas_channel)にも、生き物やアクアリウムの動画や写真が投稿されています。

汚れた水槽にシジミ100匹入れてみると...
道頓堀川の水をシジミで濾過してみるとヤバかった...
ヤバすぎる水槽に捕まえたエビ100匹入れてみると...

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る