前回、必死の思いで組み上げた(もちろん自分ではないが)PCは無事自宅に到着(もちろん自分では運んだわけでもないが)。さて早速起動してみることにしよう。
広いスペースのあるショップで組み立て作業をしてもらっていたときは、その巨大さにも慣れたと思っていたのだが、普段見慣れる自宅の配置と大人買いPCが同じ視界に入ったとたん、一瞬で現実に戻った。
でかい。……じゃまだ。どこに置こうこれ。
結局、従来のミドルタワーPCを3台置いていた場所を空けて設置することにした。もちろん、こんなにでかく、くそ重いものを一人で持てるわけもなく、当然搬送を頼んだ編集担当と後輩を呼び出して行ったことは言うまでもない。ただし今回は筆者も手伝った。「その位置に置け、そのケーブルを接続しろ」と。ケーブル類は従来まで使用していたPCのと差し替えるだけなのでそれほど苦労はなかった、と思う。
さて、マシンに火を入れよう。
「ひもつき君」でひっぱってきた電源スイッチをオン。ピッ、ゴォォォー。マザーの電子音とディスプレイの点灯と同時に、アメリカンV8のアイドリングのような轟音がとどろいた。
……GHS-1500のケースファンうるせぇ。
電源ファンやCPUクーラーのファン、HDDの駆動音といった音の前に、ケース内部中央にあるファンがすさまじくやかましい。これは速攻で対処する必要があるだろう。
RAIDチップを二つ認識し、HDD8台と光学ドライブを2台、計10台のデバイスを無事認識した。ここまではショップで動作を確認していたので大丈夫なのだが、自宅でこの轟音の中で見ると感動もひとしおだ。
「轟音」という要素は満足感や達成感を高める一因でもあるということが分かった。ことPCの世界では静音こそが優秀といった風潮があるが、これが無音だったら改めて感動したりなんかしなかったことだろう。ただし、もちろんそんなのは最初だけ。とっとと取り外した。
早速、Windows XP Professionalをインストール。特にトラブルもなく、すぐにセットアップが終了した。計測して比較したわけではないが、インストールもすぐ終わったという感じで、何となく速さが体感できてきた。
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