「10分で斬新なアイデアを絞り出す」ための発想法5選

アイデア出しが宿題になっていた会議まで残り10分。そんなときに力を貸してくれる発想法5つを紹介する。

» 2014年07月13日 07時12分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 「1人当たり最低でも10個は、新しいアイデアを考えてくるように!」――そんな宿題が出ていた会議まで残り10分。そんなときにはやみくもにウンウンうなって考えるのではなく、先人が提唱してきた「発想法」の枠組みに沿って考えてみるのが効果的だ。いざというときに力を貸してくれる発想法5つを紹介する。各発想法の詳しいやり方は説明文の後の詳細記事を参考にしてみてほしい。

40パターンの質問リストで発想する「TRIZ」

 始めに何らかの「解決すべき課題」があるときに効果を発揮するのが「TRIZ」(トゥリーズ)と呼ばれる発想法。40パターンの質問リストを1つ当たり5秒程度でざっと見ていき、課題と関係ありそうなものだけにチェックを付ける。1〜4個のチェックが付いたら、次はその質問を切り口に発想していく手法だ。質問リストを事前に印刷したりカード化したり(紙のほうが良い)しておくと、締め切りまで時間のないときに重宝する。なお、これは数あるTRIZの発想法のうちの1つに過ぎない。その他の手法は下記記事にて紹介している。

「オズボーンのチェックリスト」を進化させた「SCAMPER」

 TRIZと同じく、48のチェックリストを短時間に次々と見ていって発想のきっかけとする手法が「SCAMPER」(スキャンパー)。有名な「オズボーンのチェックリスト」をさらに改良したもので、TRIZよりもこちらの方が使いやすい、という人は多いかもしれない(適性は人によって異なるので、一度両方試してみるのが良い)。ポイントは、各設問にいちいち悩まず直感的にチェックを付けていくこと。なお、オリジナルである「オズボーンのチェックリスト」は、たっく氏運営の「plusblog」にてWebアプリが公開されている

動物、職業、場所から発想する「エクスカーション」

 斬新なアイデアというのは既存の何かと何かの「組み合わせ」。ならばその「既存の何か」を突拍子もないものに設定してしまおう――というのがエクスカーションの基本的な考え方だ。例えば動物を1つ思い浮かべ、その動物から連想できる要素をいくつも紙に書き出す。それらをテーマとなる言葉(時計の新製品アイデアが欲しいなら「時計」)と次々に掛け合わせていく。掛け合わせる言葉は「動物」「職業」「場所」から自由に選ぶと良い。

突き抜けたアイデアが浮かぶ「エクストリーム・ゴール」

 従来の延長線上にはないアイデアを生み出したい場合に使えるのが、「エクストリーム・ゴール」という考え方。例えば「売り上げを20%上げるアイデア」を考えたいなら、あえて20%ではなく10倍の「200%上げるためのアイデア」を考えてみるのだ。通常の考え方ではとても達成不可能な課題のため、「ならばいっそこうしてみるのはどうだろう」という具合に、知らず知らず縛られていた常識や前提条件を取り払ったアイデアが浮かんでくる。

周囲の8マスを次々と展開させていく「マンダラート」

 「マンダラート」は、正方形を9等分したマス目の中央にテーマとなるキーワードを書き入れ、それに関連する項目を周囲の8マスに直感で埋めていく方法。仏教の象徴である「マンダラ」+「アート」を足し合わせて命名された。周囲の項目の1つだったマスを新たな中心として次の8マスを描いていけば、無限に発想を展開していけるのが特徴だ。考案者であるデザイナーの今泉浩晃氏は現在進化したマンダラートの構想を準備中で、近日公開とのこと。こちらにも引き続き注目したい。

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