“ランに特化”で何が変わる? アディダスのiPhone連携スマートウオッチを試す「miCoach FIT SMART」でスマートになる夢をみた(3/3 ページ)

» 2014年10月01日 08時00分 公開
[豊田昌代Business Media 誠]
前のページへ 1|2|3       
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

装着感は上々 実際に「どう走ればいい」のか教えてくれる

 朝。数カ月ぶりにランウェアに着替え、これまでのラン用ウオッチではなく、miCoach FIT SMARTを腕に着けました。

photo ケースもバンドも柔らかいシリコン製で、感触はほどよくソフト。重さも気になりません

 当初は見た目が大ぶりと感じましたが、ケースやバンドがシリコン素材で手触りがソフトなので、着け心地は悪くありません。重量は49グラム。装着して腕を振っても重さはほとんど感じず、装着時の違和感も気になりません。普段時計をしない人でもすぐ慣れる範囲と思います。

 miCoach FIT SMARTを腕に着け、スマホアプリ「miCoach trail&run」からトレーニングプランを選んで送信。そこから心拍数の初期計測が始まります。

 計測した初期の心拍数を基準に、自分の目的(わたしの場合は”減量/ダイエット”)に適する心拍/負荷を維持するよう、時計(時計が光る色)とスマホが示してくれます。心拍数に応じて時計の発光色がブルー、グリーン、イエロー、レッドと変わります。発光色がブルー(低負荷)でゆったりと走っていれば「もっと早く走って」という指示が出て、イエロー(やや高負荷)に行ってしまうと「もっとゆっくり」と指示が出るという具合です。まるでコーチが併走しながら、マンツーマンで指示してくれている感覚が得られます。

photo 写真のようにグリーンで光っていればちょうどよいペース。一方、ブルーなら「もっと早く」、イエローやレッドなら「ペース落として」と示してくれていることになります

 自分では「もう限界」と思っても、ブルーを示しているならば、心拍数は上昇しておらず、まだまだいけるはずなのです。ひとりでは甘えてしまうところを「ほら、もっとがんばって」と支えてくれれば、わたしもがんばれるわけですね。

photo ひいこら

「次はこうしよう」と意欲が続く 「継続のため」の強い味方になってくれるラン用ウオッチ

photo 日々の進ちょく率も示してくれる

 時計に「もっと早く」「ゆっくり」といろいろ言われつつ、皇居1周約5キロを走り終えました。ラン後に、スマホと同期すると「週間目標」の進ちょく率を示してくれます。

 久しぶりだったのでペースの感覚を忘れていたのか、全体的に心拍数が高くなりすぎた(負荷をかけすぎた)ようです。また、わたしは3〜4キロ地点あたりで心拍数が安定してくることとか、最初の1キロまでが一番苦しく感じていることとか、いろいろな状況が分かりました。

 こういった自身の感覚では分かりにくい部分も、きちんとした計測データによって正しく管理してくれると、「つらすぎるのでもういい」となるリスクは減ります。というか、タスクを達成するために半ば強制的にトレーニングをさせられるのが、「次はこうしよう」と意欲が続くポイントになるようです。



 miCoach FIT SMART自体の操作は簡単です。ただ、スマホアプリでの操作や最初設定がちょっと煩雑で、最初のとっかかりはけっこう大変でした。また、計測データをアップロードして管理できる連携Webサービスでも自分のトレーニングの記録から、傾向や対策を考えられるらしいけれど、わたしにはちょっと難しく、それなら最小限でよいかなと感じました。ちなみに、ワークアウトの履歴メニューより、どのカラーゾーン(心拍数の領域)で多く走れたかのより深い管理や考察、さらにFacebookなどのSNSとも連携できます(投稿すれば、“せざるを得ない”……の効果)。自分に甘くなりがちなところをうまく助けてくれます。

 ともあれ、当初の「どれほどかな〜」という予想以上に、「継続する気持ち」が再び出たことに驚きました。ランニングって基本はひとりでがんばるスポーツです。どうしても甘くなってしまう「ひとりラン」の人はもちろんですが、仲間がいても、それぞれに適する負荷レベルが違います。そもそも無理しちゃうと続きませんし、がんばったのに効果がなければ、やはりやる気をなくしてしまうことでしょう。

 約7割がはじめて半年以内にやめてしまう。約67%が6カ月間は続かず、中には1週間でやめる人も約12%いる。ランニングブームは続いており、新たに始める人も多いようですが、メーカーや業界はこんな課題を抱えています。それは「身の丈以上にがんばりすぎてしまう」ことが一因と言われています。

 これに対し、「継続のため」の強い味方になってくれるラン用ウオッチは、ウエアやシューズと同じくらい必要なものと気がつきました。iPhoneとつながる──的なスマートウオッチがいくつも登場していますが、miCoach FIT SMARTはランニング用に特化することで、ほどよく分かりやすく作られています。なによりランニングを楽しむ人、特にランニングを新たに始めようとしている人は、「トホホ……」とならないよう、最初から導入しておくとよいと思います。

photo ごほうび。そしてダイエットの道は遠ざかる。miCoach FIT SMARTが食事・飲酒制限もしてくれればいいのにな……

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」