連載
» 2014年11月20日 06時45分 公開

やせる(?)アプリ、試します:美少女のために鍛える! Androidアプリ「トレーニング・クロニクル」を試す

「リアル」と「ゲーム」をつなげてダイエットに挑む、と言えばIngressが思い浮かぶ。だが、同じコンセプトでド直球のオタク向けアプリがある。果たして効果は?

[小林誠,ITmedia]

 前回まではトレーニングの時間や内容を詳しく比較してきた。そこで分かってきたのがダイエット初心者にちょうどいいのは、5分以内の運動ということ。では、そういった切り口とはまったく違うアプリを試したらどう感じるか?

 今回の「トレーニング・クロニクル」はギャルゲーやカードバトルの要素を組み合わせた、ダイエットゲーム。ストーリーを楽しみにトレーニングを続けたが……工夫と課題を感じた一週間だった。

トレーニング・クロニクル(GooglePlay)

一週間ではストーリーも効果も中途半端

 時は15世紀・フランス。救国の聖女であり、幼なじみのジャンヌの力に少しでもなろうと、筆者は「家から一歩も出ること無く」身体を鍛えてカートバトルをはじめた……。

 読者の微妙な、いや引き気味の表情を想像するが、しかしこのゲームはそういうことなのだ。前回までのアプリは「正統派」、しかし今回のアプリは一見“斜め上”を行っている。だが毎日トレーニングを行う仕掛けがあり、スマホのタッチパネルやセンサーを上手く使っている。ダイエットに縁遠いオタク(筆者もそうだ)には、こんなアプリも有効かもしれない。

 そんな「トレーニング・クロニクル」の特徴は以下の通り。

良い点

  • 物語を楽しめる
  • 音声付き
  • フリーモードあり
  • トレーニングのペースが緩い

悪い点

  • スマホの誤反応が多い
  • 1日1回しかストーリーが進まない
  • トレーニングの種類が少ない

 前述したようにベースは史実の百年戦争だが、もちろんゲーム向けにアレンジされている。ジャンヌはいまどきの美少女キャラクターで、主人公は同じ村の幼なじみ・ミカエル。ユーザーはこのミカエルとなりトレーニングを行うのだ。

 毎日のトレーニングを終えるとストーリーが進み、カードバトルが発生。トレーニングでステータスを成長させ、特殊な技を覚えていく。これがゲームの基本的な流れだ。最初に設問があり、自分に最適なコースが診断される。筆者は当然やさしい「ホワイトコース」となったが、緩いと思ったら毎日コースを変更できる。

(左)ヒロインのジャンヌ。彼女と話しながらストーリーは進んでいく。史実を考えると悲劇が待ち受けているが、果たしてこのアプリではどうなるのか……一週間では分かりようがない。(右)トレーニング中にスマホの画面をあごや指で触れる、スマホを身体と一緒に動かす、といったスマホの機能を生かしている

 このトレーニングの仕組みが面白い。画面をタップ、あるいはスマホを動かすことで運動の回数を計測している。腕立て伏せならあごで画面をタップ、クランチなら頭のあたりでスマホを持ち、動かすことで回数が計測される。

 ただし誤反応が非常に多い。一度に2、3回分計測されてしまう、逆に反応しないことも当たり前のように起こる。筆者はXperia Z1を使ったが、スマホ側の問題や、持ち方が影響しているのだろう。どうにも改善のしようがない。また画面が消灯すると反応しないので、画面点灯時間を長めにしておこう。

 トレーニング内容はキツイ。これまでのアプリでは、腕立て伏せであごを床につけるほど低くしたことはなかった。今回それを体験。1回するだけでぜーぜー言っている。ただしストーリーモードのトレーニングは1日1メニューのみ。だから耐えられる。時間設定も無いので、休憩しながらでもOKだ。

 が、そのためストーリーがまったく進まない。1週間でジャンヌと鍛錬をして、城を1つ落としただけ。カードバトルもジャンヌと数回、敵兵と1回、サイドストーリー(100円で買える)で謎のフードの女性と数回戦ったのみ。

 こちらとしてはトレーニングを何度も行って、ストーリーを進めたい気はあるのだが……。サイドストーリーも物語は少なくカードバトルだけ。こちらも1日1回なのでモチベーションは上がらない。

(左)ストーリー時はジャンヌの声が流れ、トレーニング中は、タップするたびにジャンヌの胸のあたりがアップになるという工夫も……。周りに人がいるときは気をつけよう。(右)カードバトルはストーリーモードで、トレーニング終了後に発生。最初はジャンヌと剣を交えているだけだが、ストーリーが進むと城の攻防に参加できた、だが一週間ではここまでだ

 フリーモードもあるものの、こちらはトレーニングをしてSPと呼ばれるポイントを稼ぐだけ。このSPでステータスが上がり、技も覚えられるが、ストーリーが進むわけではない。ただしフリーモードはトレーニング回数を自由に決められるので(付与されるSPも変わる)、身体を鍛える、という面では意味がある。

 だがストーリーの進捗とSPの付与以外に、鍛えた成果を確認できないので、やはりモチベーションが上がらない。せめてカレンダー機能のようなもので記録されていると違うのだが。

 正統派のアプリと比べると、トレーニングの種類も少ない。足の腿や腕は筋肉痛があるので鍛えられていると思うが、身体全体は動かした感じがしない。

 一週間を終えて、物足りない気分だ。このアプリが連載の初回ならちょうど良かったかもしれない。あるいは他のアプリで挫折したとか、本当に運動が嫌いな人には有効かもしれない。だが運動不足とはいえ、すでにトレーニングアプリを複数試している人には、正統派のアプリのほうが良さそう。またゲーム好きの視点では、もう少しストーリーが進んでくれないともどかしい。

 とはいえストーリーを進めるために「トレーニングをしたい」と思えるのだから、連載を始める前より良い傾向だ。

 そしてついに来週からは本気のアプリ「Noomコーチ」に4週間に渡って挑む!

(左)フリーモードで選択できるトレーニング。ストーリーモードの各コースもこのトレーニングを行う。難易度が高いコースはトレーニングの回数やセット数が多くなる。(右)ストーリー終了後にワンポイントアドバイス。アプリの起動時にもダイエット向け格言が表示される。ちょっとした工夫だ
(左)初日の腹回り。(右)最終日。腹筋には筋肉痛も無く、筆者自身鍛えられている感じがしない。一週間では足りなかった

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