自動で温まる靴下、濡れると分かるオムツ――「ウェアラブルEXPO」で見かけた気になるモノたち写真たっぷりレポート(2/3 ページ)

» 2015年01月20日 12時00分 公開
[すずまり,ITmedia]

濡れるとスマホで分かるオムツ

 セイコーのブースでは、同社がこれまで時計で培ってきた低消費電力技術を用いた、介護用の「ワイヤレス尿検知センサーシステム」と、植物の状態が分かる「ワイヤレス植物モニタリングシステム」を展示。

 「ワイヤレス尿検知センサーシステム」は、通信用の電力を毎回尿から生み出せるのが特徴。オムツに尿が染みこむと、その電解質を使って発電。腰に取り付けられたクリップタイプの通信モジュールを10秒間充電したのち、315MHzの電波を使って0.03msだけ電波を飛ばす。通信距離は、障害物のない室内なら約10m程度。通信モジュールはバッテリーが不要で電池交換の必要もないため、防水化しやすいという。

 「ワイヤレス植物モニタリングシステム」は、その植物の状態をモニタリングできるという電池不要のシステムで、原理としては「ワイヤレス尿検知センサーシステム」と同じ。電極の1本を植物の導管に差し込むことで、中を流れる水を使って、植物発電電池から0.6uWという超微小電力が発生。それをワイヤレス受信機で受信する。発信間隔が短いと元気、長いと元気がない、水分不足などと判定できるという。

ワイヤレス尿検知センサーシステム
完全防水でクリップ式の通信モジュール
ワイヤレス植物モニタリングシステム
電極の1本を植物の導管に差し込む

発売予定はあるものの、時期と価格は未定の「Fitbit Charge」

 美貴本のブースでは、日本でも発売中のFitbit社の活動量計Flex、One、Zipの3種を展示していたほか、今後発売が予定されている「Fitbit Charge」もパッケージで展示していた。「Fitbit Charge」はかぶれ問題を起こしたFitbit Forceの後継機で、ディスプレイを搭載した活動量計。歩数、距離、消費カロリー、階数の測定が可能で、スマートフォンからの通知機能も持つ。ただし、発売時期や価格は未定。発売時期が明確にならない理由について、ブース担当者は「通知機能の日本語表記に問題が生じているためらしい」としていた。

日本で発売予定の「Fitbit Charge」
Fitbit Flex、One、Zipも展示

筋肉の動きをとらえる「薄型ストレッチャブル変位センサ」

 YAMAHAのブースでは、ゴムのように伸縮する「薄型ストレッチャブル変位センサ」を用いた、手、足首、ひじ用のサポーター3点を展示。ゴムのように伸縮することで、体の動きを邪魔せずに筋肉の動きを測定できるのが大きな特徴。ひじの曲げ伸ばしやつま先立ちなどの動きを、リアルタイムでモニターできる。ピアニストの指の動きを背後のグラフで表すデモも行われていた。

 YAMAHAがセンサーと無線部分を、サポーターは日本シグマックス、抵抗に強いストレッチャブルな配線はカジナイロンが担当。ロコモティブシンドローム(運動器症候群)対策のために開発中の製品だという。活動量計は移動を伴わないと測定できないが、移動機能が低下した高齢者でも、部分的な筋肉運動を可視化することで、運動を促進させる意図があるという。「これだけ動いたから頑張ろうと思ってもらえるものにできたら」とコメントしていた。

手の動きを捉えるサポーター
ひじの曲げ伸ばしを検知するサポーター
足首の動きを測定できるサポーター
データはワイヤレスで確認できる

「眠気通知器」で居眠り運転を防止

 ユニオンツールでは、心拍数、体表温、動きの測定が可能な「myBeat ウェアラブル心拍センサー WHS-1」「WHS-2」および「眠気通知器 DSD」を展示。

 「myBeat ウェアラブル心拍センサーWHS-1」は、2.4GHz帯高度化省電力データ通信システムで、PCと連携できるデバイス。ボタン電池で連続約11日間使用できる。黒い「WHS-2」はBluetooth Smartでスマートフォンやタブレットと連携する。充電式リチウムイオンバッテリーを搭載し、連続約40時間の測定が可能。いずれも電極パッドで直接胸部に貼って使用する。動きや生体情報をアプリでチェックすることで、離れていても相手の情報をリアルタイムに確認できるという。

 「眠気通知器 DSD」はWHS-1とセットで使用する。心拍周期計測で運転中の眠気を事前に検知すると、音、光、アラームで通知するというプロドライバー用の製品。シガーソケットに接続して充電でき、腰ベルト、胸ポケットなどの身体に装着して用いる。2015年5月の販売を目指しているという。

myBeat ウェアラブル心拍センサー WHS-1
WHS-2
眠気通知器 DSD

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