連載
» 2015年02月10日 06時45分 公開

「寝衣の選び方」について考える――パジャマ? Tシャツ? 安眠のために意識したいポイントすずまり流“続く”健康管理

なかなか寝付けない、途中で目が覚める……睡眠について何か問題を感じているなら、まずは寝衣の見直しから始めてみてはいかがでしょう。

[睡眠改善インストラクター/すずまり,ITmedia]

 前回は、よい眠りのためには自身の生活習慣だけでなく、自分を取り巻く睡眠環境も大切だとお伝えしました。そこで今回は寝るときに身にまとうパジャマなどの「寝衣」について考えてみたいと思います。

選び方を間違えると眠りの質が低下することも

 なかなか寝付けない、途中で目が覚めるなど、自分の睡眠について何か問題を感じているなら、まず寝衣の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。実は、寝衣が眠りの質を左右することもあるのです。

 普段どんな格好で寝ているでしょうか。ちゃんとしたパジャマを着ているという方もいれば、Tシャツにスウェットという部屋着っぽいスタイルの方もいらっしゃると思います。近年では、そのままコンビニに行けるような格好が好まれているとも言われていますが、中には全裸という方もいらっしゃるとか。

 寝るときにどんなものを着るべきかというのは、年齢、性別、季節、寝室の温度や湿度といった環境によっても異なります。そのため「これを着れば絶対眠れる!」というものはありません。というと、なーんだと言われてしまうかもしれませんが、選ぶために参考となるポイントは存在します。

こちらもどうぞ:

肌触りがよく、保湿性、吸湿性、通気性に優れている

素材と着心地はとても大切です

 まず大事なのが「肌触り」です。今着ているシャツの触り心地はいかがでしょう? 洗濯を繰り返して、ざらざらしていませんか? ズボンはゴワゴワしていませんか? 袖を通しながら、ちょっとコレあんまり好きじゃないかもなんて感じていませんか。新しいシャツに交換すると気分がいいですよね。この肌触りの安心感が副交感神経の活動に影響するとも言われているのです。

 「保湿性、吸湿性、通気性」のよい素材であることも、就寝時の体温調整にとって大事なポイント。寝ている間は汗をかくため、汗がなかなか吸収されないと、蒸し暑さから睡眠が妨げられるだけでなく、吸収されない汗が皮膚表面に残り、逆に体を冷やしてしまう恐れもあります。日頃から発汗量が多いと感じているなら、特に意識していただきたい点です。

汚れを吸収しやすい

 汗と同時に「汚れの吸収のよさ」というのも大事な要素です。寝ている間は、皮脂や垢といった有機質の汚れも発生します。寝衣にはこれらの汚れが寝具に移るのを防ぐ役割もあるのです。汚れを放置すると、酸化して細菌の繁殖を許すことになり、臭いのもとになったりします。また、素材の汚れは不潔なだけでなく、通気性や吸水性に影響するため、寝具内の環境を悪化させる原因にもなります。汚れを寝衣で吸収できれば、こまめなケアが可能になります。

 というわけで、肌触りでは「綿」や「シルク」がおすすめですが、前述の要素をすべて満たす素材としては「綿」がおすすめ。手頃な価格で手に入りやすいところも魅力です。

 もし今、着古したシャツやズボンを着用していたり、ムレやすさを感じているなら、肌触りがソフトで気持ちいいと感じられる製品に交換してみてください。それだけで入眠が変わる可能性があります。

 なお、裸で眠ることが好きという方は、シーツやカバーのこまめなお手入れを忘れずに。一見汚れていないように見えるかもしれませんが、背中やおしりなど、寝具との接点が多い部分が汚れやすくなります。

体を締めつけない

 このほかに考慮したいのが「寝返りのしやすさ」です。寝返りが気持ちよくできないと、目が覚めてしまうことも。寝返りには体の重みがかかる部分の血液循環を改善する働きのほかに、日中の活動でひずんだ背骨の矯正機能もあるのではないかといわれているのです。

 寝返りを妨げるものには、寝具のコンディションが上げられますが、寝衣や下着の締め付け感も無視できません。体の締め付けが大きくなるほど、深部体温の低下も遅くなると言われています。深部体温の低下は入眠に欠かせない条件ですから、ダイレクトに影響があるわけです。スムーズな寝返りのためにも、動きやすいゆったりしたものを選びましょう。

体がリラックスできる好きな寝衣を着よう

今着ているパジャマはお気に入りですか?

 私はかつて、普段着ていたTシャツを寝衣用に回して着続けたことがありました。度重なる洗濯で劣化し、薄くなって肌触りも最悪でしたが気にせず使用していました。ただ、目にするたびに違和感は覚えており、ふとんの中でも物足りなさがありました。

 その後、思い切って綿のパジャマに替えたところ、とても眠りやすくなった経験があります。同じ掛け布団や敷き布団を使っていても、着古したゴワゴワのTシャツよりも、新しいパジャマのほうが断然温かく、しかも気持ちいいので体がホッとしているのがわかりました。

 やがて、好きなパジャマに袖を通すという行動が、眠る態勢であると体が認識するようになった気がします。自然と体がリラックスしてくるのです。このような寝衣の存在は、快眠には大事なんですね。もし今、適当なものを着ているという方は、せっかくですので、自分の寝衣について考えてみてください。

関連キーワード

睡眠 | Tシャツ | 健康 | おすすめ | 細菌 | 原因 | 選び方 | 習慣


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

先週の総合アクセスTOP10

  1. 「くたばれ」「消えろ」 卓球・水谷隼、SNSに届いた中傷DM公開&警告「然るべき措置を取ります」
  2. 「貴さん憲さんごめん。いや、ありがとう」 渡辺満里奈、とんねるずとの“仮面ノリダー”思い出ショットが大反響
  3. 怖い話を持ち寄って涼もう→「オタバレ」「リボ払い」 何かがズレてる怪談漫画がそれはそれで恐ろしい
  4. おにぎりパッケージに四苦八苦していた五輪レポーター「日本の素晴らしい人々に感謝」 大量アドバイスで見事攻略
  5. 「助けてください」 来日五輪レポーター、おにぎりパッケージに四苦八苦 海外メディアにコンビニが大人気
  6. 「うちの子に着せたい」の声殺到 五輪会場で編み物をしていた英金メダリスト、作っていたのは「ワンちゃんの服」
  7. 五輪飛び込み金メダリスト、“手作りメダルポーチ”披露 英国と日本にちなんだデザインが「これまた金メダル級」と反響
  8. 武井壮、行方不明だった闘病中の父親を発見 「電気ついてるのに鍵閉まってて……」本人は自宅外で休憩
  9. 「涙が止まらない」「やっと一区切り」 東原亜希、夫・井上康生の監督退任で“17年分の思い”あふれる
  10. 水谷隼スタッフが一部マスコミの“行き過ぎた取材”に警告 住民を脅かすアポなし行為に「しかるべき措置を検討」

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「竜とそばかすの姫」レビュー 危険すぎるメッセージと脚本の致命的な欠陥
  2. 笠井アナ、日比谷公園で「信じられないことが…」 サンドイッチを狙う集団に「何? えーっ! まさか、それはないでしょ!」
  3. 62歳の宮崎美子、マクドナルドCMで初々しい中学生少女を見事に演じる 「暖かい目でぜひ見てください」
  4. 瀕死のスズメのヒナを助けたのに…… 「助けたヒナたちに完全にナメられた」動画がほほえましくて面白い
  5. ハート打ち抜かれました! コロンビアのアーチェリー女子選手が「かわいい」「エルフ」と注目の的に
  6. 散歩中のラブラドール、助けを求める子猫を発見→保護 親子のような仲むつまじいふたりに涙が出る
  7. 宮迫博之、美容整形から2週間のビフォーアフター公開 手術直後の腫れ&炎症だらけな顔に「暴漢に遭ったんかって」
  8. 上野樹里、“娘”の誕生日に愛情たっぷり手作りオムライス公開 「がんばろうね ママより」と祝福メッセージ
  9. 出勤時、妻にいつになく強く抱きしめられた夫→妻が家に帰ってくると…… 何気ない日常を描いた漫画にツッコミつつもジーンとする
  10. 「本人にしか見えない」「めっちゃ似てる」 霜降り明星せいや、オリンピック開会式に“ガチのそっくりさん”を発見する