シネコン(同一の施設に複数のスクリーンがある映画館)とはまた違った、それぞれの雰囲気を持つ名画座・ミニシアター。最近は閉館が相次ぐというニュースも見られるが、その独特の魅力は他では決して味わえない類のものだ。都内で一人でも楽しめる名画座・ミニシアター5つを紹介する。
映画の「新しさ」を常に配信し続ける「イメージフォーラム」
アート系や社会派系の新作ロードショーをはじめ、企画上映や気鋭の監督作品によるレイトショーなど、独自に個性的な作品をラインアップ。最近は、インドネシアで起きた100万人大虐殺の真相に迫るドキュメンタリー映画「アクト・オブ・キリング」を上映して話題になった。
木と石で作られた、オシャレな「ラピュタ阿佐ヶ谷」
人と地球に優しい空間をモットーに、館内の一部が木と石で作られているなどオシャレな工夫がされていて、小劇場やレストランなども備えた文化複合施設。ニッチなドキュメンタリー作品を多く上映し、邦画が多いのが特徴だ。最近は、館主である才谷遼氏が初監督を務める「セシウムと少女」の製作記者会見が行われ話題となった。
駅から徒歩2分、地元の人々から愛され続ける名画座「下高井戸シネマ」
ごく普通のマンションの2階にあり、懐かしの名画や話題の作品などが、1週間ずつ上映されている。本記事で紹介している他の4つの映画館と比べると、上映作品はバランスが取れていて、「テルマエ・ロマエII」や「アナと雪の女王」などメジャーな作品も。3500円の年会費を払って会員になると、入場料金が900円均一になり、チケット購入ごとに1つ押してもらえるスタンプを5個集めると招待券プレゼントなどの特典もある。
ミニシアターの先駆け「岩波ホール」
日本で初めて各回完全入れ替え制、定員制を実施し、ミニシアターの先駆けとして知られる。毎回選び抜かれた1本の映画を約2カ月かけて上映し、そのセレクションは渋く、穏やかな印象。商業ベースにはなりづらい名作や、大手の会社が取り上げない名作を上映するので、映画通が多く通っている。
ふらっと入ることができる、古き良き名画座「早稲田松竹」
館内は改装してしまったが、外観は古き良き映画館を思い出すような、今では数少ない名画座の1つ。1つのスクリーンで2本の映画を交互に上映しており、1枚のチケットで2本見ることができる。毎月1日は「映画サービスデー」となっており、通常1300円(一般)が800円で見られる。その他にも、夫婦のどちらかが50歳以上なら利用できる「夫婦50割引」や高校生3名以上で利用できる「高校生友情プライス」などの特典がある。
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