睡眠計で自分の眠りを調べる――「眠りの達人」への道、始めます:眠りの達人への道
どうやら筆者の睡眠の質は悪いらしい。しかもそんな状態がしばらく続いている。もはや「熟睡って何ですか?」というレベル。どうすれば改善するだろうか?
筆者は先日ウェアラブルデバイスの「UP24」を1カ月ほど使い続け睡眠時間を記録したのだが、筆者の睡眠時間はどうも4〜5時間程度、浅い眠りが多いことが分かってきた。思い返せば昔はもっとぐっすり眠れていたし、たまにホテルに泊まるとやたら眠ってしまう。どうも毎日の睡眠に改善の余地がありそうだ。まずは自分の睡眠の現状をオムロンの睡眠計「HSL-101」で確認してみた。
オート測定ができるオムロン HSL-101で睡眠時間を逃さない
今回用意したオムロンのHSL-101という睡眠計は、2012年発売ということでちょっと古め。しかも大きく、最初は「え、これ枕元に置くの?」と戸惑うほどだ。
主なスペックは以下の通り。
HSL-101 スペック
- 価格1万4040円(税込)
- サイズ/約幅130ミリ、高さ270ミリ、奥行き100ミリ
- 重さ/約420グラム(本体のみ)
- ディスプレイ/あり
- センサー/電波センサ
- 電源/ACアダプタ(AC100V・10VA・50/60Hz)
- ボタン/おやすみ、表示(起床)、メモリ、アラーム
- 端子/miniUSB(ケーブル同梱)、SDカードスロット
- 通信/NFC-F
価格についてはAmazon.co.jpを参考にした。オムロンには最新かつ小型の睡眠計がほかにもあり、HSL-001、HSL-002が発売中で、3000円前後で購入でき、電池式なので、よりお手軽に計測できる。
ただ筆者はHSL-101に搭載されている「オート測定」の機能が気に入った。通常は眠る前に「おやすみ」ボタンを押して、計測を始めるのだが、どうしても押し忘れがある。そんなときでも「オート計測」でおおよそ「この時間帯は寝ている」という設定をしておくと、自動的に計測が始まるのだ。
設置の注意点としては、睡眠計は電波センサを使い寝返り、胸の動きから計測しているそうで、本体正面から胸まで50〜100センチの距離にする必要がある。要は枕元、上半身周りに置く必要がある。自分の寝相とベッドや布団の位置を考えて設置場所を決めよう。
筆者の場合はベッドではなく布団を敷き、枕の近くに設置。一週間ほど使っているが寝相が悪くて倒す、といったことはない。
iPhone非対応……アプリが3本必要……だけど手間は最初だけ
HSL-101の操作自体は簡単。電源に接続したら、すぐ使える。睡眠の計測をしていないときは時計として使えるし、アラームがあるので起床にも便利(音も甲高くなくちょうどいい)。睡眠時間のデータも「メモリ」ボタンを押せばいつでも見られる。
ただこれだけでは睡眠データの分析に不便。そこでスマホやPCを使う。データの管理にドコモの「わたしムーヴ」と呼ばれるサービスを使うため、事前に無料の会員登録をしてアカウントを作成しておこう。アプリからも行えるが、専用サイトからも可能だ。
もちろんドコモユーザー以外でもOK。ただしHSL-101の対応スマホはAndroid 2.3以上で、NFCやおサイフケータイへの対応が必須。iPhoneは非対応だ。iPhoneやおサイフケータイ非対応の機種を使っている人は小型のHSL-002などを使おう(Bluetooth通信となる)。
筆者はスマホにデータを転送したいので、アプリの「わたしムーヴ」と「からだグラフ」「ねむり体内時計」の3本をインストール。3本もインストールするのは面倒くさいが、最初だけで、実際にメインで使うのは「ねむり体内時計」となる。アプリだけの機能もあるので、オススメだ。
わたしムーヴのアカウントでログイン後、最初だけ「わたしムーヴ」アプリで機器登録を行い、画面に従ってHSL-101とスマホをタッチし続ける。
登録とともに、睡眠計の機能も有効にできるので、オート測定やアラームの設定をしておく。以降は「ねむり体内時計」の「データ転送」を使い、毎朝起きたら睡眠データを取得するため、HSL-101とタッチする。
なお「からだグラフ」を使えば、睡眠時間のグラフも見られる。「ねむり体内時計」のデータはわたしムーヴに管理されているので、PCサイトの「わたしムーヴ」でも確認できる。
なおPCとHSL-101を同梱のUSBケーブルで直接接続したり、SDカードを介しても、PCサイトで同じように睡眠データを見られる。
筆者は「キリンさん」、草食系でショートスリーパーって何?
アプリの「ねむり体内時計」を使うと1週間で、利用者の「眠りのタイプ」が分かるので、今回はこれを参考にする。なおPCの「わたしムーヴ」のサイトでは「ウェルネスリンク パソコンサービス」で睡眠の傾向を分析するが、こちらは2週間かかるので、また次回以降ご紹介。
「UP24」を使っていたのが12月とバタバタしていたこともあり、現在の睡眠時間は6時間を超える日もある。おかげで平均睡眠時間は5時間47分。とはいえ理想と言われる7〜8時間にはまったく及ばない。
筆者は寝るのが0時〜深夜1時の時間帯が多く、起きるのは6〜7時。目覚まし時計はいつも不要で、大体いつもその時間帯に目覚める。
比較的布団に入ってから寝るまでに時間がかかり、これはいつも睡眠に悪いと言われる「寝る前にタブレットやスマホを見ている」せいだろう。これがまずは睡眠の質を下げている大きな原因だろうか。
結果「ねむり体内時計」によると筆者は「きっちりキリンタイプ」で、「草食系ショートスリーパー」と判断された。「身を守るために眠らないキリンのよう」とされる。私は一体何から身を守っているのか? 警戒しながらじゃぐっすり眠れないよなぁ……。
アドバイスによると、就床、起床時間は一定なのが○。睡眠不足なので、最低6時間眠ったほうがいいらしい。1日15分ずつ早く寝るよう心がけろという。
というわけで次回からさまざまな快眠方法を毎週試していく。睡眠時間は伸びるのか? 筆者は熟睡感を得られるのか? 寝不足気味、寝坊が多くて困るという皆さんの参考にしていただければ幸いだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ウェアラブル機器「UP24」で衝撃の事実が判明! 俺、寝てない!?
リストバンド型の活動量計「UP24」を使い始めた筆者だが、このウェアラブルデバイスは一日中着けていられる。そう、睡眠時も……数字で表されると驚くこと、ありますよね。