ぶっちゃけ、電ファミって利益出てました? 「電ファミニコゲーマー」編集長・TAITAI氏に聞く、独立の裏側、これからの野望(1/3 ページ)
2016年のオープンから3年、大きな転機を迎えた電ファミは今後どうなる?
ブログ「色々水平思考」のhamatsuさんによる不定期コラム第3回。今回はhamatsuさんのたっての要望で、6月30日にドワンゴからマレへの事業移管が発表された、ゲームメディア「電ファミニコゲーマー(以下、電ファミ)」について、移管に至った経緯や、サイトのこれからなどについて、編集長のTAITAIこと平信一(@taitai999)さんにお話を聞きに行ってきました。
ちなみにhamatsuさんも電ファミでコラム「なんでゲームは面白い?」を連載しており、電ファミの行く末については気になっていたとのこと。話を進めるうちに、(まだ今は明かせない)電ファミの“次なる野望”が少しずつ見えてきました(※インタビューは7月11日に収録)。
ライター:hamatsu
某ゲーム会社勤務のゲーム開発者。ブログ「枯れた知識の水平思考」「色々水平思考」の執筆者。 ゲームというメディアにしかなしえない「面白さ」について日々考えてます。
Twitter:@hamatsu
電ファミ、ドワンゴから独立はなぜ?
hamatsu:最初にやはり、ドワンゴからの独立に至った経緯について聞いておきたいなと思うわけですが……。
平:そうですね……ただ、僕がまだドワンゴの社員ということもあって(※)、どこまで話していいのかなと。
※取材当時。現在は退社
ねとらぼ:必要であればドワンゴにもチェック出しますので。
平:いや、これはドワンゴ社員としてのインタビューにはならないんじゃないかな。変な意味じゃないですよ?(笑)
hamatsu:じゃあダメだ(笑)。
平:一応ざっくり説明すると、やっぱりドワンゴの今の経営状態というのは無関係ではありません。最近もいろいろサービス終了が発表されたりしましたが、電ファミもその流れの中の一つです。
平:ただ移管の話が持ち上がったのが2月末くらいで、そこから7月1日付で事業移管しようとすると、逆算して5月半ばくらいには引き取り手が決まっていないといけなくて、かなり急な話ではありました。結局、10社くらいに打診をして、そこそこいい反応をしてくれたところもあったんですが、なにぶん時間がなさすぎて、最終的に僕が引き取るということになって今に至っています。
hamatsu:そんな忙しい時期に、自分の連載記事(なんでゲームは面白い?)の相談に時間を割いてもらったりしてすみません……。
平:まあ、仮に失敗して損したとしても数百万円とかですし、そんなに人生持ち崩すほどのことではないと思っていて。それくらいの金額であれば、例えば車を買ったりするよりも、なんか電ファミをわちゃわちゃした方が楽しいよな、っていうのは純粋な気持ちとしてありました。
hamatsu:今の電ファミのスタッフって、平さんを含めて何人ですか?
平:4人ですね。石元(修司)くんとクリモト(コウダイ)くん、それとカヤマくんっていう、電ファミから入った新人が1人。彼はすごくインテリなんだけど、ちゃんと職に就いたことがないというタイプの人間で。みんな癖はあるけど、才能のあるスタッフたちだと思います。
(その他、移管の裏話をいろいろ聞いたけど割愛)
hamatsu:率直にお聞きしますが、電ファミって利益は出ていたんですか?
平:正直、事業として成立していなかったというのは事実です。ただ、これは単純な話で、今まで“電ファミ単体でのマネタイズ”というのはしてこなかったんですよ。僕のドワンゴでの役割は、ニコニコニュースとかニコニコ大百科なども含めた「ニュースメディア全般を見ること」だったので、実は電ファミの優先順位はそれより低かった。ドワンゴに所属してからの僕の仕事の割合でいうと、電ファミは大体2割くらいです。
hamatsu:2割であれを回していたというのがすごい。
平:そういう事情もあって、伸びしろはあると思っています。事業移管についても、ほぼほぼタダでくれるという話だったので、それなら一度チャレンジしてみようかなと。
ねとらぼ:「ゲームの企画書」が代表的ですが、電ファミって1記事にものすごいコストをかけていますよね。同業者としては「なんでこのサイト運営できてるんだろう……?」というのがずっと不思議でした。
平:そういう意味では、電ファミみたいなサイトがこれからビジネスとして成立するかどうかは、むしろこれから分かることだと思います。あっさり潰れたらダメだったということだし、そうでなかったのなら……そうではなかったんでしょうと。
hamatsu:今後はどうマネタイズしていく予定ですか。
平:今提案しているのは、純粋な広告とはちょっと違っていて、いわゆる“企業協賛”みたいなことをやってみようと。第1弾として、DeNAの協賛でモバイルゲーム産業の歴史をまとめていく特集をやっていこう、というのが決まっています。
hamatsu:うわ、普通に読みたい。
平:特定のタイトルのPRではなくて、開発者獲得のための予算として動いてもらっています。うまくいけばDeNAの株も上がるし、自然にプロモーションにもなるのではと。これがまず1つ。
それから今進んでいるのがもう1つあって、インディーゲームの開発者向けに、10万円とか20万円とかで何か一緒に取り組みをできないか、というのも考えています。
hamatsu:もう具体的なタイトルは決まっているんですか。
平:「Overdungeon」(Steam)っていうインディーゲームがあって、これがけっこう面白いんですよ。ここと組んで、普通にインタビュー記事を載せたり、みんなでプロモーション会議をしたり、何か一緒にやっていけないかと。
hamatsu:電ファミのクオリティーでその金額感だったら、ほとんどボランティアになっちゃいませんか?
平:完全にボランティアですね(笑)。
hamatsu:考えてみれば、電ファミで今までプロモーション記事ってなかったんですね。
平:そもそもこれまで基本的には営業をしていなかったですからね。
ねとらぼ:今のネットのPR記事って、どうしても「とにかく面白いことやってバズらせてください」みたいな案件が多いんですが、DeNAの協賛にしても「Overdungeon」にしても、ちゃんとマジメな記事でお金が発生しているのがいいですね。
平:これが続いてくれたらいいなと思いますね。
hamatsu:さっき、ドワンゴ内での仕事としては「電ファミは2割くらい」とおっしゃっていましたが、今後は10割電ファミに打ち込めるということですよね。
平:ただ、メディア以外の仕事も今後はやっていきたいと思っているので、メディア運営が10割と思われるとちょっと違うかもしれないです。
hamatsu:メディア以外のお仕事というのは例えばどんな?
平:これはまだちょっと言えないんですが……。
(ホントに言えない話だったので割愛)
ねとらぼ:……すごい。
hamatsu:僕が今日聞きたかったことというか、平さんに提案したかったことがもうほとんど実現しかかってました(笑)。
平:多分僕がやりたいことって2つあって、一つは電ファミでゲームの確かな記事をメディアとしてちゃんと残していきたい。もう一つは鳥嶋(和彦)さんたちの影響も大きいんですが、メディアや編集という立ち位置の可能性を模索していきたいんです。ただ記事を書くだけではなくて、そこで培った知見や人間関係を使って何かアプトプットをするというのをやってみたい。
hamatsu:鳥嶋さんとか鈴木敏夫さんとかのインタビューを読むと、2人とも編集者という枠を飛び越えた仕事をしていますよね。でも、これこそ編集者の仕事なんだという気もしていて、そういう人たちを取材してきた電ファミという媒体が進む道としては、すごく自然なことのように感じます。
平:僕の動きを知っている人は、「ああついに」っていう感じかもしれませんね。
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