「お金をたくさん使う人が偉い訳じゃない」 夜の世界でNo.1になったアイドルファンが欅坂46・渡邉理佐を推す理由(1/3 ページ)
モー娘。・AKB48と王道を推してきたアイドルファンの心を揺さぶった渡邉理佐さんの言葉とは。
「これまでにも大好きなアイドルはいたけれど、人生を捧げたいと思ったアイドルは欅坂46の渡邉理佐さんが初めてです」――夜の世界でナンバーワンとして輝く女性は、なぜ理佐さんを応援するようになったのか。規格外の現場遠征力で推しメンへの愛情を注ぐ“プリン”さん(仮名)に、“アイドルを推すことで得られる幸せ”について伺いました。
「髪型やネイルが自由だからキャバのお仕事を選びました」。そう語るプリンさんは、歌舞伎町全体でも売り上げ上位に入るという人気を誇り、勤務するお店の誕生祭では歌舞伎町史上最高額ともいわれる数千万円のシャンパンタワーが用意された経験を持つ女性です。そんな彼女のモチベーションを支えているのは「欅坂46」の人気メンバー・渡邉理佐さんの活躍。プリンさんはなぜアイドルを応援するようになったのでしょうか。
「勝手にプロデューサー目線で見る」、アイドルへの入り口はモー娘。
テレビ東京系のリアリティー番組「ASAYAN」をきっかけにアイドルの世界に夢中になったというプリンさんは、今どきの20代女子。1999年に行われた「モーニング娘。第2回追加オーディション」を視聴していた際に、「この子受かるな」と直感した後藤真希さんが見事3期メンバーに選ばれたことから「ひょっとして自分は見る目があるのでは?」と思い始めたといいます。
ここから“勝手にプロデューサー目線”でアイドルを見始めたプリンさんは、2000年の「モーニング娘。第3回追加オーディション」でも吉澤ひとみさん、加護亜依さんの合格を予想して見事的中させました。しかし2001年の「モーニング娘。LOVEオーディション21」では合格を確信していた候補生がまさかの不合格に。「見る目があったわけではなかったのかも」と意気消沈したといいますが、「数年後に『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で顔を見た瞬間に『絶対あの青いシャツの子だ!』って思い出してびっくりしました。(不合格となった候補者は)木下優樹菜さんだったんです」と振り返りました。
モーニング娘。の加護亜依さんをテレビ越しに応援した後は、AKB48へ興味が移っていったというプリンさん。「まだAKB48が世間一般では地下アイドルかのような扱いを受けていた時代に、『お風呂に入るときにどこから洗いますか?』という質問に対して小嶋陽菜さんが『お風呂の下の地面(床)から洗います』と答えていて、『なんだこの人は!?』とすごく気になったんですね。そこから一気に小嶋さんの天性の才能にハマっていきました」と語ります。
小嶋さんに対してはビジュアルはもちろんのこと、ファンを驚かせようとするエンターテインメント性や内面がすごく好きになったといい、ここでも“勝手にプロデューサー目線”を軸に推しメンが決まっていったといいます。しかしAKB48グループでおなじみの「握手会」には足を運ばず、「私はあくまでも推しメンが一生懸命取り組む『アイドル活動』が好きなのであって、『直接推しメンと触れ合うこと』には重きを置いていませんでした。唯一行ったことがあるのは『絶対に行かないと後悔する』と周囲に勧められて足を運んだ小嶋陽菜さんの最後の幕張握手会で、ものの数秒という感じでした」と当時を振り返ります。
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