「サメ映画欠乏症」に陥りそうなサメ映画ファンに捧ぐ “2020年に見るべきサメ映画”5選
2020年代もサメ映画を見よう。
シャークネードシリーズの完結編「シャークネード ラスト・チェーンソー」が2018年に公開され、サメ映画ブームをけん引してきた同シリーズはいったん幕を下ろした。それに伴い、新作サメ映画の供給が途絶え「サメ映画欠乏症」に陥るサメ映画ファンが続出する事態が危惧されている。
しかしそんなものはただの杞憂である。特に需要もないのに世界の片隅で今日もサメ映画が生み出されていることを忘れてはならない。そこで今回は、日本のサメ映画ファンの不安を少しでも和らげるために、今後注目すべき日本未上陸サメ映画を取り上げる。
日本の正式リリースが決まっているものから向こう見ずなクラウドファンディング企画までさまざまであるが、これから紹介する作品のうち海(水辺)にサメが出る映画は1本しかないことを先に断っておく。
「ランドシャーク」
知る人ぞ知るマーク・ポロニア監督のサメ映画第2弾。とある研究所で生み出された陸を歩くサメが人々を襲い始める……という作品だ。
サメが陸上に進出してから久しいが、そもそもポロニア監督は「フランケンジョーズ」でそのネタをやっている。二番煎じはサメ映画ならいつものことだが、続編でも無いのに同じネタを連発するのはいかがなものか。
そんな不安しかない「ランドシャーク」だが、なんと日本でのDVD発売に向けてクラウドファンディング企画が始動することが先日のサメ映画学会で発表された。企画を主導するのはサメンテーターこと中野ダンキチ氏(@nakano_dankichi)と、エロパロ作品を大量に手掛けるコンマビジョンだ(最新作は「デッドプール」のパロディーである「デッドピュール」)。企画の詳細はまだ不明だが、コンマビジョンにとっては「床ジョーズ」以来のサメ映画となる予定だ。
「ナイトメア・シャーク」
「夢」に関する実験を兼ねたとあるセラピーに集まった参加者たちは、ある同じ悪夢に悩まされていた……サメの悪夢に。
サメ映画の中でアカデミー視覚効果賞が存在するとしたら間違いなくノミネートされるであろう「ゴースト・シャーク」を手掛けたグリフ・ファーストによる最新作がこの「ナイトメア・シャーク」(※邦題は後述)だ。
あらすじから分かるように「エ●ム街の悪夢」を"リスペクト"(最大限のオブラート)しているが、サメ映画というジャンルそのものが「ジョーズ」への"リスペクト"で成り立っているので今さら突っ込むのは無粋だ。
本作はグリフ・ファーストのサメ映画総決算的な位置付けにあることが知られている。なんと「シン・ジョーズ」や「シャーク・ショック」の生き残り達が登場するのだ。電気を放つサメや最終的に核爆発するサメと戦い抜いた彼らを次に襲うのが「フ●ディっぽいサメ」とはまさに踏んだり蹴ったりだが、それだけサメから逃れることは難しいという監督なりのメッセージなのだろう。
日本のサメ映画ファンには朗報だが、本作は既にWOWOWで放映されており、4月3日には「ジョーズ キング・オブ・モンスターズ」としてDVDもリリースされる予定だ。中身だけでなくタイトル(しかも全然関係ない)までも"リスペクト"にあふれたこれ以上無いサメ映画らしさに拍手を贈りたい。
「サンタジョーズ」
今最も注目を浴びている女性サメ映画監督、ミスティ・タリーの最新作がこの「サンタジョーズ」である。物語はクリスマスを迎えたアメリカのとある田舎町が舞台で、マンガを描くことが趣味である主人公は、不思議なペンを祖父からプレゼントされる。彼はそのペンで「殺人サンタの怨念がサメとなり人々を襲う」という「サンタジョーズ」なるマンガを描いたが、なんとそのペンは描いたもの具現化する力がある魔法のペンで……というストーリーだ。
彼女は「ゾンビシャーク 感染鮫」において、サメとゾンビという最悪の相性を持つはずの存在を見事に融合させた(そして酷評された)が、今度はサンタである。公開前の監督のインタビューによれば、「サンタジョーズ」は「『ジョーズ』と『ホーム・アローン』を足して2で割った感じ」とのことだが、サメとサンタの組み合わせは食べ物で例えるなら名古屋の「喫茶マウンテン」が誇る「甘口抹茶小倉スパ」のようなものだろう。
監督は以前Twitterで「日本の配給会社に売れた」とツイートしていたが、その後1年以上全く音沙汰が無い。こんな作品を買う配給が存在するかは甚だ疑問だが、日本でのサメ映画ブームを考えると案外もうすぐリリースされるかもしれない。
「バッドCGIシャークス」
2018年に公開された「MEG ザ・モンスター」は世界中で大ヒットしたが、その背景には主役であるメガロドンのCGの美麗さがあったことは否定しようがない。……しかしながら、「MEG」はサメ映画では例外中の例外、まさに突然変異にあたる作品であり、あそこまで精巧なCGをサメ映画で拝めることはほぼ無い。大半はCGであることが丸分かりのサメである。
そんなサメ映画の風習を逆手に取ったのがこの「バッドCGIシャークス」である。映画業界を志望する主人公の兄弟は、かつてサメ映画の脚本を執筆していた。しかしそこに登場するサメが、現実世界に降臨してしまうのだ。……それもクソCGで。
このサメは「CG」という特性を存分に生かし人々を襲う。3Dモデルをアップグレードしていくことでより強力になっていくばかりか、CGなので何の違和感も無く宙を泳ぐことも可能なのだ。この表現を見て製作者が天才であることを確信したのは言うまでもない。
同作はアメリカで既にDVDが発売されているが、日本に上陸するかは未定である。ちなみに監督は既に日本でかなりの話題を呼んでいることを認知しており、日本のファンに向けた予告編をTwitterで公開する力の入れようである(ただしTwitterの公式アカウントは現在凍結中)。
サメ映画というジャンル・ムービーに対するアンチ・サメ映画でもある同作は、近年のサメ映画史に異色の作品として噛み跡を残すことは疑いようが無い。早期の日本上陸が待たれる1本である。
「ジョーズ・オブ・ザ・シャーク」
動物実験によって生み出された正体不明のクリーチャーが研究所から脱走、若者達で賑わうキャンプ地は一夜にして血の海と化してしまう。惨劇を生き延びた少女は怪物ハンターと共に調査に乗り出すが、彼女達を待ち受けていたのはチェーンソーを自在に操る人喰い鮫男だった……というあらすじだが、ストーリーなどこの際どうでも良い。この衝撃的なサメ(サメなのか?)のビジュアルには言葉を失うしかない。
大ヒットシリーズ「シャークネード」で明確に示されたように、サメの弱点はチェーンソーである。ではもしそのサメがチェーンソーを手に取ったとしたら……? そんなサメ映画脳なのび太くんがもしもボックスを使った結果が本作である。
なお、かつて一世を風靡した「怪奇! 兎男」や「恐怖! キノコ男」の系譜に属するであろう本作を目にしたとき筆者にはすさまじい電流が流れ、気が付けば監督とコンタクトを取っていた。その結果、日本語字幕版制作の約束を得ることができた(翻訳は筆者が担当する)。どのような形でリリースされるかは未定だが、日本のサメ映画ファンは震えて待て!
以上、今後要注目の日本未上陸サメ映画5本を紹介した。「性的に興奮すると頭だけサメになる女子大生」を描いた「90210シャークアタック」やインドのサメ映画「Aatank」、サメ×吸血鬼の「シャーキュラ」、核戦争後の近未来が舞台である「コマンドーシャーク 地獄の殺人サメ部隊」(近日中に日本リリースの詳細が発表予定)などなど、世界には日本未上陸サメ映画が山ほどある。
さらに、「ロスト・ジョーズ」「ジュラシック・シャーク」のチームが手掛ける「ウィジャシャーク」(ウィジャ盤からサメが出現)やポロニア監督の最新作「Amityville Island」、さらにサメ×ゾンビ×ナチスの「スカイシャーク」など、今後公開予定のサメ映画も盛りだくさんである。日本のサメ映画ファンがサメ映画欠乏症に陥る心配は当分ないだろう。
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