「日本とフィリピンは違う!」息子と結婚したフィリピン人に差別意識丸出しの相談者 アドバイザーも当たりがキツい「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)

テレ人は相談者にもスキルが必要!

» 2020年06月15日 18時30分 公開
[北村ヂンねとらぼ]

 子どもの自死や、娘の援助交際発覚など、かなり重い相談の多かった「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月〜金曜11時〜)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは6月11日(木)放送の今井通子パーソナリティー回。

 息子と結婚したフィリピン人の妻が、息子の不在時に自宅へフィリピン人男性を連れ込んでいるという相談。

テレフォン人生相談

相談者は嫁の不貞を疑っているようだが……

 相談者は79歳女性。夫82歳。息子54歳。その妻34歳(フィリピン人)。8歳と4歳の孫がいる。

 「実は、1カ月前ほどから男の方が……フィリピンの方ですけど、朝来て夕方までいるようなことが3回くらいあったんですね。それが私がちょっともう、我慢できなかったんですね。息子がいない時に来るんですよ」

 息子夫婦は相談者たちと同じ敷地内の別棟に住んでいるというが、自営業の息子が働きに出ている間、妻が自宅に男性を連れ込んでいるというのだ。

 「『それはやめて欲しい』って嫁に言いました。それでもやめられなかったんですね」

 「いる理由は何だかわかってるんですか?」

 「分からないです。聞いても言いません」

 「何してるかも分からない? 何をしに来てるかも分からないのに『イヤだ』って言っちゃったんですか?」

 相談者の口ぶりは完全に不貞を疑っている感じだが、実は男性が自宅を訪れていることは夫である息子も知っていることなのだ。相談者が妻を執拗(しつよう)に責めたところ、息子から「友達を呼んで何が悪い!」と怒りの電話がかかってきたという。

 夫が公認していることならば、問題はないだろうに……。

 「でも私としたらやっぱり……。そりゃフィリピンは違うかもしれないけど、日本人だから私がイヤだって宣言しちゃったんですね」「それからもう孫もよこさない、行っちゃいけない、むこうも一切来ないっていう感じです」

 それまで孫は、毎日学校が終わると相談者たちのところに「ただいま」と帰ってきて、夜まで勉強していたというが、それも一切なくなったという。

テレフォン人生相談

 「私は身体的にもすごく楽になったんですね。だからいいんですけども。やっぱり何となく……主人は寂しいところもあったり、何となく、子どもたちがそのままでいいんだろうかっていう心配があるんですよ」

 相談者のしゃべり方にはやたらとトゲがあり、この発言もストレートに受け取ることはできなそうだ。孫をよこさなくなった息子夫婦に対して「私は楽になったから別にいいけど!」と逆ギレしている状態なのだろう。

 今井通子も若干あきれたような感じで、相談者の発言を確認する。

 「『友達呼んで何が悪い』ということで、息子さんからも反対されたわけよね? でも、ここは日本だから、自分がイヤだと言えばイヤなんだと……?」

 「ウフフ……私もガンコなもんですから」

 孫が来なくなって楽になった。嫁とも縁が切れてせいせいしたといった口ぶりの相談者。じゃあ何をどうしたいのだろうか?

 「いや、どうしたいっていうか。そのままで孫たちが……。別に私はそれをね、楽になっていいやと思うんだけど、孫のためにそれでいいのかどうかと思って、ご相談したかったんです」

にじみ出る差別意識とプライド

 この日の回答者は弁護士の大迫恵美子。

 「訪ねてくる人がフィリピン人だっておっしゃいましたけど、それはどうして分かったんですか?」

 「分かってしまいました、私が。見てしまったんです」

 「見て国籍まで分かったっていうことなんですか?」

 「もう顔……。あの、他の方とはお付き合い一切、うちの嫁さんはありませんので。日本の人とは一切お付き合いがないんです」

 今回のポイントは、相談者の言葉の節々からにじみ出てくるフィリピン人に対する差別的な意識と、プライドの高さだ。

 「『それではお孫さんがかわいそうだから、ご両親は、おばあちゃんのところに行くように言えばいいのに』っていう、そういう回答を私どもがするのが、アナタの期待されてるところじゃないかなと思うんですが……」

 「いや、それはないんですよ。私はね、案外それで吹っ切れたというか。学校から帰ってきても勉強見ることもないし、休みの日に食事の用意もしなくてもいいし。楽になって、すごく気が楽になってるんですよ、私はね。ただ、孫たちがそれで大丈夫かなっていう、それだけが心配なんです」

 おそらく、「孫と会わせてもらえなくなって寂しいのでどうしたらいいか」というのが本当の相談なのに、差別意識とプライドのせいで「フィリピン人に孫を任せておいて大丈夫なのか」という歪んだ相談になってしまっているのだろう。

 「フィリピン人はイヤだっておっしゃったのなら、お嫁さんにしてみれば自分をね、悪く言われたと思いますよね?」

 「うーん『フィリピンと日本とは違うんだよ』っていう話はしました。ま、同じことですよね」

 「ですからその言葉はお嫁さんにしてみれば、『自分が日本人じゃないので受け入れられていないんだな』っていう風に受け取ったと思うんですよ」

 「ああそうですか。まあ、むこうも私たちの方に受け入れて欲しいっていう態度は一切ないんですね。子どもを預かってても、夜遅く帰ってきて子どもがウチにいても迎えに来るわけでもなし、ありがとうっていう一言もないわけなんですよ」「孫がそういう状態で、先生たちが『いいんじゃないですか』って言うならそれで、私ももう案外踏ん切りを付けたつもりでいますので、会えないなら会えないでもいいっていう気でいますので」

 それでいいんだったら、もう縁を切っちゃった方がお互いのためにもよさそうだけど……。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2505/09/news149.jpg 急性骨髄性白血病で闘病中だったVTuber、死去 「復帰を目指して闘病」 専門学校の講師としても活動
  2. /nl/articles/2505/10/news018.jpg ズボラ母が5人分の“サンドイッチ弁当”を作ったら…… 目からウロコの時短テクと美しい仕上がりが219万再生「参考になります」
  3. /nl/articles/2505/10/news049.jpg 「知らなかった」 皇居の売店で買える“意外なアイテム”に反響 “皇居限定のサンリオ”も「欲しい」「かわいすぎる」
  4. /nl/articles/2505/08/news178.jpg 着なくなったデニム、捨てるの待って! 3色の毛糸の束を斜めに縫い付けていくと…… 約300万再生の“神アイデア”に「私も作ってみます」【海外】
  5. /nl/articles/2505/08/news024.jpg アザラシの水槽に近づくと……「こんなの笑うわw」 予想もしなかった姿が220万再生と話題「こういうおじさん見たことある」
  6. /nl/articles/2505/09/news063.jpg 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」 投稿者に話を聞いた
  7. /nl/articles/2505/09/news017.jpg 突然変異で“赤くなったエビ”を繁殖してみたら→「ヤバいことになった」「勘弁して」 予想外の“稚エビ誕生”記録に反響
  8. /nl/articles/2505/10/news041.jpg 仕事中のパパが、ベビーカメラでママと赤ちゃんを見てみると? 417万再生した驚きの光景に「人生何周目?笑」「この子天才」→2年後の現在を聞いた
  9. /nl/articles/2505/08/news030.jpg セールで6万5000円だった憧れの古代魚を、17年育てたら……“黄金の龍”に化けた鳥肌ものの姿に「生きた化石」「すげえかっこいい」
  10. /nl/articles/2505/03/news073.jpg 古いタオルを捨てないで! ザクザク切って縫い合わせるだけで…… 便利なキッチングッズに大変身「素晴らしいアイデア」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. クリスマスに出会ったギャルとギャル男が21年後…… 誰も予想できない現在に「素直に凄い」「人に歴史あり」と称賛の声
  2. 「もうこのパンツで十分」 ワークマンの“1500円パンツ”が売り切れ続出の大反響 「相当な企業努力」「驚異的」
  3. 「もうシソは買わない」 ペットボトルに種をまいて1年後…… “食べ切れないほど”の大収穫に「今年はこれで育てます!」
  4. 息子が中学生のときに迎えた柴犬、一緒に育って9年後…… 涙が出そうなふたりのビフォーアフターに「最高の相棒」
  5. 「なんとかして」 ワークマンの話題騒然“不審者パーカー”、高額転売に怒りの声…… 「どうにかならないのか」
  6. メガネ模様の子犬→成長したら…… 「やば」「こりゃーたまらん」予想外の姿に大反響「アザラシの子どもって感じ」
  7. 獣医師に「何の動物ですか?」と聞かれた子犬 「これは……クマですね」「もう異次元の可愛さ」と反響集めた2年後の現在は? 飼い主に聞いた
  8. 「大谷翔平が娘の名前を公表」 YouTubeなどで「デマ画像」の投稿相次ぐ 生成AI活用か…… 「ひどい」非難の声も
  9. 小5息子の体操服のゼッケン、進級で…… 「4年5組→5年3組」にする強引な“力ワザ”に「すごい!完璧!」「笑いが止まらない」
  10. 「やば欲しい」 ダイソーに1100円で売っていた“驚がくの商品”が1000万表示 「すっげ」「今度買ってこよー」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 築53年家賃4万円・何てことない団地のドアを開けると…… まさかの空間出現に驚きの声「素敵」「ここまでお洒落に」
  2. 小学生時代「こんなプラモ誰が買うんだよw」→40年後…… “大人になった”を実感するエピソードに「分かる」「特大ブーメランw」
  3. 49歳病没の大宮エリーさん、生前開催の個展で「体調も万全でなかったので不安」 3カ月前には苦しげな姿も「声が出にくい」
  4. 自販機に“1000円”を入れたら……? 出てきた“とんでもないお釣り”にお口あんぐり「こんなん初めて見た」
  5. 自宅の犬小屋に住み着いた野良猫、1年後の姿に「泣いた」と大反響 それからどうなった?現在の様子を聞いた
  6. 100万円の“錦鯉”を自宅の池に入れたら…… 「おかしいでしょ」3日後、まさかの事態に「鯉は難しい…」「信用が大切ですね」
  7. パパに、保育園へ行く娘のヘアアレンジを任せたら…… ママがひっくり返った“仕上がり”が400万表示「重力どこ?」「頑張った感がいい!」
  8. 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
  9. 人里離れた山にカメラを設置→1週間後…… 「なんで?」映っていた“意外すぎる住人”に「笑った」「実在していたのか!」
  10. 「神パンツきた」 ユニクロ新作“3990円パンツ”が品切れラッシュの大人気 「過去イチかも」「本当にこれは買い」