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87年間継続中 世界最長の実験「ピッチドロップ」、そろそろ9滴目が落ちそう

実は落下したその瞬間を目撃した人はいない。

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 豪クイーンズランド大学は4月17日、1927年から実施している「ピッチドロップ実験」で、落下中の9滴目がビーカー内の8滴目と衝突したと発表しました。

2年間を高速再生した動画(2012年4月〜2014年4月)

ピッチドロップ ぶつかった!

 ピッチドロップ実験とは、「ピッチ」と総称される極めて粘性の高い物質を滴下する実験。一見すると固体のように見えるピッチが、実は液体であることを示すためのものです。今から87年前、クイーンズランド大学のトーマス・パーネル教授が学生向けのデモンストレーションとして開始し、現在まで続いています。ギネス記録にも「世界一長いラボ実験」として認定されています。

 なお、87年間で落下したのはわずか8滴。一番新しい日付は2000年11月28日で、それから14年目の今年になって、ついに9滴目が8滴目と接触! 年内にも完全に落下するものと見られています。

ピッチドロップ カメラも決定的瞬間をとらえるために準備万端

 その決定的瞬間を逃すまいと、実験室には3台のカメラを設置し、インターネットで24時間ストリーミング配信しています。日本からも簡単にアクセスできるので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

年表

1927年 実験開始

1930年 漏斗(ろうと)の下部を切る

1938年12月:1滴目

1947年 2月:2滴目

1954年 4月:3滴目

1962年 5月:4滴目

1970年 8月:5滴目

1979年 4月:6滴目

1988年 7月:7滴目

2000年11月:8滴目

※なお、現在に至るまでしずくが落下する瞬間を目撃した者はいない。


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