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スリランカの新聞社「Mawbima」が、デング熱の予防キャンペーンとして、虫よけ成分を含んだ新聞「MOSQUITO REPELLANT PAPER」(蚊よけ新聞)を発行していました。6月15日から開催中の広告祭「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」の候補作にエントリーされています。
スリランカでは、主に蚊によって媒介されるデング熱が流行しており、過去半年で1万3000人以上が感染しているそうです。そうした状況において、人々の予防意識を高めるために、同社は広告会社と協力してキャンペーンを企画しました。
まず、蚊が文字に捕らえられたデザインの広告ポスターを作成。これを紙面に掲載したほか、虫よけ剤でコーティングしてバス停に設置し、人々を蚊から守りつつ注意を呼びかけます。また新聞でデング熱の予防方法を紹介したり、学校に虫よけパッチを配布しました。
そして、キャンペーン最終日にあたる世界保健デー(4月7日)に、虫よけ成分を含んだインクを用いて、世界初の“蚊よけ新聞”を発行。すると、部数を増刷したにもかかわらず午前10時に完売! 売上は30%上昇し、読者も30万人増加しました。シンプルなアイデアながら、非常に大きな注目を集める結果となりました。
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