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北京のユニクロ試着室で自撮りされた性行為動画 中国SNSで急速に広まる 微博と微信を中国当局が厳しく指導

ユニクロも「社会的なモラルと正義を守り、正しく適切に試着室を利用するよう謹んでお願いします」と呼びかけ。

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 中国・北京のユニクロの試着室らしき場所で性行為におよぶ男女の自撮り動画が、7月15日明け方(中国時間)に中国のSNSで急速に拡散される騒動が起きました。中国当局は動画を「社会主義の核心的な価値観に反するもの」と非難。同日午後、その媒介となったミニブログ「微博(ウェイボー)」を運営する新浪と、メッセンジャーアプリ「微信(ウェイシン)」を営む騰訊に対し、行政指導を行いました

画像画像 中国の地図サービス「百度地図」で公開されている、ユニクロ三里屯店の店内と試着室の写真

 動画は1分10秒ほど。試着室で黒い衣服の男性がほぼ全裸の女性へ背中越しから性行為を行い、鏡に映った姿を男性がスマートフォンで撮影するという内容です。最後に「ユニクロ三里屯店をご利用いただきありがとうございます」という店内放送が流れて動画は終了。北京市の人気ショッピングモールにある「ユニクロ三里屯店」で撮られたという前提で微博や微信で広められました。

画像 中国ユニクロは本件について声明文を公開

 ユニクロは微博公式アカウントなどで同日午前10時ごろ、「“ユニクロ三里屯店のビデオ事件”に関する説明」という声明文を公開。動画が広まっていることを「非常に重大なものと捉え、初めのうちに関わりのあるメディアのプラットフォームに通報した」と説明しました。また顧客に対し「安全で快適かつ高質なショッピング空間を提供するよう心がけている」とし、「社会的なモラルと正義を守り、正しく適切に試着室を利用するよう謹んでお願いします」と呼びかけています。さらに本件がマーケティングの一環なのではという疑いについて、「断固として否定」しました。

画像 新浪と騰訊に行政指導したという、中国国家インターネット情報弁公室のリリース記事

 すでに動画は同SNSから削除されています。中国国家インターネット情報弁公室(Cyberspace Administration of China)は、動画が微博と微信で急速に広まり「ネットユーザーに高い関心と強い非難を引き起こした」と認識。新浪と騰訊の責任者に対し、企業の責任を適切に果たすとともに、調査に積極的に協力するよう厳しく命じました。

 動画の責任者は、淫らな電子情報を製作・複製・出版・販売・伝播した疑いがあるとして、法律に基づいて刑事責任を追求し、処罰するとのこと。同時にネットユーザーに対し、良好なネット環境を守り、違法行為は随時報告するよう呼びかけています。

黒木貴啓


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