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偽注文→キャンセルの業務妨害 被害届を出したアパレルブランドの報告に注目集まる

同じような被害を受けている人に、警察への相談を勧めています。

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 ネットショップで偽の注文をしてはキャンセルするという嫌がらせに対し、偽計業務妨害で被害届を出したというアパレルブランドのツイートが注目を集めています。

ロリータアパレルブランドのMerryGORound

 投稿したのはロリータアパレルブランドのMerryGORound。「ショップへの業務妨害について」として投稿したツイートには、2017年夏ごろに起きた事件(解決済み)のてん末が記されています。同ブランドに話を聞きました。

 MerryGORoundが受けた嫌がらせは、ショッピングカートに全商品を入れて注文し、偽の名前や住所を記入して入金せずにキャンセルするというもの。ショップ側で販売数に制限をかけるなどの対策も取りましたが、手口は巧妙化していったといいます。牽制のためTwitterに「警察へ相談をしている」と投稿した後に、注文時の備考欄に「被害届出すなら不定期に続けよう」と書かれたこともあったそうです。

 特に打撃を受けた商品では、加害者が「撮影用に使用する」と事務所などを装う手口を用いたため、MerryGORoundは正当な予約と思い完売をアナウンス。その後キャンセルされたため完売の取り消しを発表したものの、予約が少ししか取れずに数十万円の売上逸失があったとしています(現在はほぼ完売したとのこと)。

特に打撃を受けたという「マジカルスイムドレス」

 こうした事態を受けて、MerryGORoundは警察に偽計業務妨害で被害届を提出。実質的な金銭被害は出ていなかったものの、警察は業務妨害と判断しました。ショッピングカートからIPアドレスを割り出して、加害者は書類送検されました。警察への通報は2017年8月下旬に行い、全て完了したという連絡があったのが2018年2月ごろ。捜査の間、担当の刑事から進捗状況の連絡もあったといいます。警察を通じて聞いた加害者の動機は「暑くてむしゃくしゃしていた」からだったとのこと。

 てん末を今になって公開した理由について、Twitterで同様の被害にあっているという報告を複数見たためと同ブランドは説明。「悪意を持ってやる側としてはちょっとしたイタズラのつもりだったのだろうとは思いますが、やられる側としては迷惑であり業務妨害以外の何者でもありません。何よりイタズラでなはなく偽計業務妨害という犯罪です」とし、困っている人がいたら相談に乗るともコメントしています。


事件のてん末の説明

 最後に、同じような被害に遭っている人に伝えたいことを聞きました。「もしもこのような被害に遭われている方がおられましたら、ぜひ警察へ相談に行って下さい。なるべくわかりやすい資料をそろえていくと警察の方も情報の整理ができ、こちらにどれくらいの損害が出ているか把握がしやすいと思います。小さなイタズラでも数が重なれば力の大きな犯罪です。私のような目に遭う方が今後出ないことを願っております」(MerryGORound)

MerryGORoundのショップでは大量注文対策として、注文点数の制限を記載しています(上:魔法少女ニーハイ 下:Stardust window ドレスワンピース

画像提供:MerryGORound



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